ハードロックに影響を与えたブルース・ロックバンド
今日はテン・イヤーズ・アフターで一番好きな曲「この1曲」を取り上げます。
テン・イヤーズ・アフターは1966年イングランド・ノッティンガムシャー州ノッティンガムで結成されたロックバンド。
オリジナル・メンバーと担当楽器は以下の通り。
- アルヴィン・リー(ヴォーカル、ギター、ブルースハープ)
- チック・チャーチル(キーボード)
- レオ・ライオンズ(ベース)
- リック・リー(ドラムス)
バンドはもともと1960年後半にイヴァン・ジェイ・アンド・ジェイキャッツとして結成され、1962年からジェイバーズ、後にイヴァン・ジェイ・アンド・ザ・ジェイメンと改名。ノッティンガム・マンスフィールド地区で成功を収めた後、1966年にアルビン・リーとレオ・ライオンズが中心となりテン・イヤーズ・アフターを結成。
テン・イヤーズ・アフターは、有名クラブ、マーキーで継続的に演奏し、1967年にはウィンザー・ジャズ・フェスティバルに招待されます。このパフォーマンスがきっかけでデッカの子会社であるデラム・レコードと契約。1967年10月にセルフ・タイトルのデビュー・アルバム「Ten Years After」をリリースしました。
1968年にスカンジナビアとアメリカをツアーした後、1968年8月にライブ・アルバム「Undead」をリリースし、代表曲「I’m Going Home」を初めて収録しました。
1969年2月にはスタジオ・アルバム「Stonedhenge」をリリースし、全英6位を記録。7月には、ニューポート・ジャズ・フェスティバル、シアトル・ポップ・フェスティバルに出演。そして8月17日にはウッドストックに出演。同じ8月にはアルバム「Ssssh」をリリースし、全英4位、全米でも20位を記録。アメリカでのブレイクを果たします。
1970年にはシングル「Love Like a Man」をリリースし、全英10位を記録。 この曲は、45回転で3分間のエディットと33回転で8分近くのライブ・ヴァージョンという、AB面で演奏速度が異なる初のレコードでした。 フル・スタジオ・バージョンは、5thアルバム「Cricklewood Green」に収録され、全英4位、全米14位を記録します。
1971年、アメリカのコロンビアとイギリスのクリサリスにレーベルを変更し、アルバム「A Space in Time」をリリース。 このアルバムにはグループ最大のヒット曲「I’d Love to Change the World」が収録。 1972年後半には、アルバム「Rock & Roll Music to the World」をリリースし、1973年にはライブ・ダブル・アルバム「Ten Years After Recorded Live」をリリースしています。
バンドはその後、1974年のアルバム「Positive Vibrations」を最後に解散しました。
その後、テン・イヤーズ・アフターは1983年に再結成してレディング・フェスティバルで演奏。1988年にも数回のコンサートのために再結成し、1989年にアルバム「About Time」をリリース。以降はメンバーを変えながら現在まで活動を続けています。
テン・イヤーズ・アフターで一番好きな曲
テン・イヤーズ・アフターを初めて聴いたのはウッドストックの映画でした。アルヴィン・リーのギターに魅了されてしまいました。そこからアルバムを「Ten Years After」から聴いていったのですが、テン・イヤーズ・アフターっていい曲はあるんですけど、どのアルバムもわりと途中でお腹いっぱいになっちゃうんですよね。なんか。でも唯一、「Ssssh」だけは全編通して楽しめるアルバムで、演奏も最高レベルで脂が乗っている感じ。テン・イヤーズ・アフターを聴きたい時はこれを聴く定番アイテムとなっていました。
テン・イヤーズ・アフターで一番好きな曲「この1曲」も「Ssssh」に収録されている曲を。「Ssssh」はこの曲を目掛けて聴いていく感じなんですよね。ラストを飾る名曲「I Woke Up This Morning」を選曲します。
テン・イヤーズ・アフターというとアルヴィン・リーのギターに注目が集まりますが、この曲はレオ・ライオンズのベースがしっかり渡り合っていて素晴らしい。バンド全体の演奏クオリティの高さを堪能できます。
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