オルタナティブ・ロックのパイオニアのひとつ
今日はソニック・ユースで一番好きな曲「この1曲」を取り上げます。
ソニック・ユースは1981年に結成されたアメリカ・ニューヨーク出身のロックバンド。
メンバーと担当楽器は以下の通り。
最終メンバー
- サーストン・ムーア(ギター、ヴォーカル)
- キム・ゴードン(ベース、ギター、ヴォーカル)
- リー・ラナルド(ギター、ヴォーカル)
- スティーヴ・シェリー(ドラムス)
- マーク・イボルド(ベース)
過去のメンバー
- ジム・オルーク(ベース、ギター、シンセサイザー)
- リチャード・エドソン(ドラムス)
- ジム・スクラヴノス(ドラムス)
- ボブ・バート(ドラムス)
1977年初頭、ギタリストのサーストン・ムーアはニューヨークに移住して間もなくバンドを結成。バンド解散後、ムーアはキム・ゴードンと1981年6月にソニック・ユースを結成。名前の由来はMC5のフレッド・ソニック・スミスの「ソニック」とレゲエ・ミュージシャンのビッグ・ユースの「ユース」を組み合わせたものでした。
ソニック・ユースはニュートラル・レコードの最初のアクトとしてレコード契約し、1981年12月、ニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールのスタジオで5曲を録音しました。このレコーディングは「Sonic Youth (EP)」としてリリースされました。 リリース後、エドソンが脱退し、ボブ・バートが後任ドラマーとなりました。
活動を始めた頃、ソニック・ユースはニューヨークのノイズ・ロック・バンドであるスワンズとリハーサル・スタジオを共有するなど親交を深めます。1982年11月から2週間のアメリカ南部ツアーに乗り出し、スワンズのサポートを務めました。翌月に行われた中西部のスワンズとの2度目のツアーではバンド内の緊張感が高まり、ムーアはバートのドラミングを常に批判し、 その後バートは解雇。ジム・スクラヴノスが加入します。
バンド初のスタジオ・アルバム「Confusion Is Sex」は1983年2月にリリースされました。しかし、スクラヴノスは数か月で脱退。バートが復帰し、EP「Kill Yr Idols」に参加しました。
1984年、ムーアとゴードンは結婚し、ソニック・ユースは1985年3月に「Bad Moon Rising」を発表。 ニューヨークよりもイギリスで好評を得ます。結局1984年にバートは脱退し、スティーヴ・シェリーが後任となりました。
ソニック・ユースは1986年初頭にSSTレコードと契約。5月にアルバム「Evol」、翌1987年6月にはアルバム「Sister」をリリース。
SSTからエニグマ・レコードに移籍し、1988年10月にダブルLP「Daydream Nation」をリリース。多くの音楽雑誌が「Daydream Nation」を高く評価しましたが、流通の問題が発生、「Daydream Nation」は店頭で見つけるのが困難になりました。この事態を受けバンドはメジャー・レーベルとの契約を探り始めました。
ゲフィンと契約したソニック・ユースは1990年6月、アルバム「Goo」をリリース。このアルバムにはパブリック・エネミーのチャック・Dがゲスト出演したシングル「Kool Thing」が収録されており、これまでで最高の売り上げを記録しました。
1992年7月「Dirty」、1994年3月「Experimental Jet Set, Trash and No Star」と順調にリリースし、「Experimental Jet Set, Trash and No Star」は全米チャートで34位を記録します。1994年後半にはムーアとゴードンの娘ココが誕生します。
初期の頃から、ゴードンは時々ギターを弾いていて、1995年の「Washing Machine」や1998年の「A Thousand Leaves」の頃にはギターを弾く機会が増え、バンドはギター3人とドラムの体制となりました。これはバンドのサウンドに変化をもたらし、数年後には5人目のメンバーを迎え入れることになります。
1996年にソニックユースは自身のレーベル「SYR」を設立。実験的なレコードをリリースし始めます。音楽はほとんどがインストゥルメンタルで即興的なもので、アルバムやトラックのタイトル、ライナーノーツやクレジットが異なる言語で書かれていました。SYR3は最初にジム・オルークが参加したもので、オルークは後に正式なメンバーとなりました。
2000年代に入っても「Murray Street」(2002)、「Sonic Nurse」(2004)、「Rather Ripped」(2006)、「The Eternal」(2009)とコンスタントにアルバムをリリースしますが、2011年に主要メンバーで夫婦だったムーアとゴードンが離婚。2011年11月に最後のコンサートを開催し活動を停止しました。
ソニック・ユースで一番好きな曲
ソニック・ユースは80年代初頭から活動していますが、私が知ったのは1990年代に入ってからでした。それもグランジ、オルタナのブームの真っ只中、ニルヴァーナを聴いたあとに「Goo」を聴いたのが最初でした。その後は他のアルバムも手にして聴いていきましたが、「Daydream Nation」と「Goo」、初めてリアルタイムで聴いた「Dirty」あたりが愛聴盤です。
ソニック・ユースで一番好きな曲「この1曲」は「100%」、「Sugar Kane」、「Kool Thing」などが候補に挙がりますが、「Daydream Nation」収録の「Teenage Riot」を選曲します。不協和音を奏でながらとにかく進む感じのギターが印象的。どこに怒ればいいのかわからない10代のあの感じ。訳もわからずとりあえず走りつづける疾走感。最高です。
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