70年代を代表する女性ロックシンガー
今日は、リンダ・ロンシュタットで一番好きな曲「この1曲」を取り上げます。
リンダ・ロンシュタットは1946年アメリカ・アリゾナ州ツーソン生まれのシンガー。ロック、カントリー、ライトオペラ、ラテンなど多様なジャンルで演奏、レコーディングをおこないました。
リンダは1960年代半ば、フォーク・ロックとカントリー・ロック・ムーブメントの最前線でプロとしてのキャリアを確立。ボビー・キンメル、ケニー・エドワーズとともにストーン・ポニーズを結成し、リード・シンガーとなりました。
その後、ソロ・アーティストとして、1969年にファースト・アルバム「Hand Sown … Home Grown」をリリース。ドアーズ、ニール・ヤング、ジャクソン・ブラウンなどのツアーに積極的に参加し、テレビ番組にも何度も出演し、他のアーティストのアルバムにも参加するようになります。
「Heart Like a Wheel」(1974)、「Simple Dreams」(1977)、「Living in the USA」(1978)などの全米1位のアルバムをリリースしたことで、リンダは女性初の「アリーナ・クラス」のロック・スターとなりました。
1980年代に入ってもリンダの活躍はつづき、「Mad Love」(1980)、「What’s New」(1983)、「Canciones de Mi Padre」(1987)、「Cry Like a Rainstorm, Howl Like the Wind」(1989)などのヒット・アルバムを発表しました。
その後も、2011年に引退するまで、ツアー、コラボレーション、そして「Winter Light」(1993)や「Hummin’ to Myself」(2004)などのアルバムを発表し続けました。
全世界で1億枚以上のレコードを販売し、10年以上にわたってコンサートの売上高トップのパフォーマーとして記録を更新してきたリンダ・ロンシュタットは1970年代に最も成功した女性シンガーであり、米国史上最も成功した女性レコーディング・アーティストの1人です。
リンダ・ロンシュタットで一番好きな曲
リンダ・ロンシュタットというとカバーの名手ですね。その幅はトラディショナルな曲からR&Bやブルース、ロックンロールの名曲、オールディーズ・ナンバーなど、多岐に渡ります。
中でも私が好きなのは、新進の男性ミュージシャンやバンドのカバーです。「Linda Ronstadt」収録のジャクソン・ブラウン「Rock Me On the Water」、「Don’t Cry Now」収録のランディ・ニューマン「Sail Away」、「Heart Like a Wheel」収録のジェームス・テイラー「You Can Close Your Eyes」などは特に素晴らしく感じられます。
それで、リンダ・ロンシュタットで一番好きな曲「この1曲」ですが、同じようなカバー曲を選びたいと思います。「Prisoner in Disguise」収録の、これもジェームス・テイラー作「Hey Mister, That’s Me up on the Jukebox」を選曲します。
ジェームス・テイラー版はリラックスしたアコースティック・サウンドでこれも心地よいのですが、リンダ版ではヴォーカルがまず大きく変わりますが、特にスライドギターが印象的。そしてコーラスワークが美しい。原曲にカントリーテイストが加えられたリンダ独特の名カバーだと思います。
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