カマール・ウィリアムスの名古屋24PILLARS公演を観てきました。
カマールを観るのも会場の24PILLARSに行くのも初めてで、金山に出向くのも久しぶりでした。土曜日に名古屋で観ることができるなんて幸せでした。新作の「Stings」が素晴らしいので期待度もかなり上がった状態でしたが大満足の1日になりました。
金山の24PILLARSへ
栄から地下鉄名城線で4駅の金山で下車。金山というと日本特殊陶業市民会館(名古屋市民会館)の最寄駅で、それ以外はあまり足を踏み入れない土地だったのですが、駅ビルをはじめ周辺の整備もずいぶん進んで、おしゃれな店も増えていました。少し早く着いたのでミスドで時間をつぶします。
目的の24PILLARSは初めて行く場所だったのと、チケットに整理番号が付いてなかったので、純粋に早いもの勝ちと思い、18時には会場に向けて歩き始めます。
JRの高架沿いを歩きます。18時10分くらいには着いたけれど、まだ受付の準備もされていなくて、普段はカフェも営業しているためか、簡単に中に入れた。
えっ、リハーサルやってる!なんと!これは入っちゃいけないやつだと気づき、一旦外に。
受付らしい人に整理券が出ないことを確認。
この日はめちゃくちゃ寒かったので、私ひとりならまだしも、同行している妻にはこの寒空のもと並ぶのはあまりに酷と判断し、かと言って暖を取る場所もないため、とりあえず歩く。あてもなく歩く。時間もそれほどないため、先にごはんってのも無理。金山駅まで戻り、Uターンし再度会場へ。何してるんだろこれ。笑。
会場に戻ると20人くらいの列ができていて、最後尾に並びます。
19時になり開場。中は暖かい。体は冷え切っているので正直まずはホットドリンクが欲しいけど1ドリンクリストにはない。
あと、コートやかばんを入れておくロッカーもない。コートのハンガーはあったけれどすぐに埋まる。
要はライヴをやるためだけに作られた空間ではないので、いろいろと不備があるのはまあ仕方ない。とは言え改善して欲しいこともちらほら。特にチケットに整理番号はつけて欲しいところ。
濃密なライヴ
入場から1時間は、DJプレイを楽しみながら過ごし(ちょっと長かった)、20時にメンバーが登場!
Kamaal Williams – Keys & Vocals
Peezy – Drums & Electronics
Brian Hargrove – S-bass/Synth Keys
Reiya Terakubo – Trumpet
演奏が始まって、まずヤバ〜って思ったのはドラムのPeezy!パワフルでタイトな演奏で度肝を抜かれました。そこにカマールの鍵盤がテーマとインプロで縦横無尽!寺久保伶矢のトランペットはエフェクト強め。ミストのようでかっこいい!この人絶対マイルス好きだなというプレイ。そしてシンセで下支えしているのがロイ・ハーグローヴの弟、ブライアン。彼のプレイぶりもクールでした。
この日の私的ベストは「Stings」。カマールのタイトル通り刺すようなピアノ、寺久保伶矢は同じフレーズだけども漂うような趣き。ふたりは固体と気体のよう。そしてPeezyとブライアンの作り出す極上グルーヴにKOでした。そのほか、坂本龍一に捧げたカヴァー曲「Dream 〜夢のパピー」を演奏。そしてMCでは影響を受けたミュージシャンとして松浦俊夫や沖野修也の名前を挙げるなど、日本人からも多くを吸収した音楽なんだなと肌で実感しました。
踊らせる曲あり、空気に酔いしれるような曲、各自のプレイに目を見張るものもあったライヴ。最後はレディオヘッド「Everything In Its Right Place」で締め。大満足の演奏でした。音響も縦に長い構造というもあって、貫通力があるというか、真っ直ぐ届いてきてとても良かった。
こんなライヴを名古屋で実現できた関係者、演者に感謝です。こんなのなかなか無い。
アフターパーティは深夜までやってたのだろうけどライヴが凄かったのと、お腹が空いたので早めに切り上げました。
帰り際にすれ違ったPeezyが思った以上に小柄な人でさらに驚愕。あの体であんな音をずっと出し続けてたのか。。。
カマール、次は平日でもいいし、チケット代も今回は5,000円と格安だったけども個人的には倍くらいは出してもいい。だからまた名古屋に来て欲しい。可能な限り観に行きます!
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