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ジョージ・ウィンストンのおすすめ「この1曲」

この1曲

自然を描写する表現力豊かなソロ・ピアノ

今日はジョージ・ウィンストンで一番好きな曲「この1曲」を取り上げます。
ジョージ・ウィンストン(1949年12月26日 ‐)はアメリカ・ミシガン州出身のピアニスト。

ウィンストンはR&B、ロック、ポップス、ジャズ、特にオルガン奏者のインストゥルメンタルに興味を持っていて、1967年にドアーズを聴いた後、オルガンを始めようと思い立ちます。ストライド・ピアニストのトーマス・ファッツ・ウォーラー、テディ・ウィルソン、アール・ハインズ、ドナルド・ランバート、クレオ・ブラウンなどに触れ、1971年にソロ・ピアノに転向します。

1972年にデビュー・アルバム「Piano Solos」をリリース。あまり注目を集められませんでしたが、後に自らのレーベルであるダンシング・キャット・レコードから「Ballads and Blues 1972」というタイトルで再発されました。

デビュー・アルバムのリリース後は音楽活動から離れますが、1979年にウィンダム・ヒル・レコードでのレコーディングをおこない、1980年に「Autumn」をリリース。「Autumn」はすぐにウィンダム・ヒルで最も売れたレコードとなりました。「Autumn」と次作「Winter into Spring」はともにプラチナ・アルバムとなり、 クリスマス・アルバムの「December」はさらに大成功を収め、トリプル・プラチナに認定されて300万枚のセールスを記録しました。

ウィンストンはヴィンス・ガラルディのファンで、1996年に「Linus and Lucy – The Music of Vince Guaraldi」を発表。このアルバムはガラルディがピーナッツのアニメのために書いた15本のテレビ・スペシャルと1本の長編映画のテーマ音楽を取り上げたもの。また、2010年にも「Love Will Come – The Music of Vince Guaraldi, Volume 2」をリリースしています。

2002年のアルバム「Night Divides the Day – The Music of the Doors」は、ドアーズの曲をソロ・ピアノで演奏したもの。アルバムのタイトルは「Break on Through (To the Other Side)」の歌詞から来ています。

ピアノのほか、ハーモニカやアコースティック・ギターを演奏していて、その演奏は、9月11日の同時多発テロ事件の直後にリリースされたアルバム「Remembrance – A Memorial Benefit」で聴くことができます。

2006年にはハリケーン救済のためのアルバム「Gulf Coast Blues & Impressions: A Hurricane Relief Benefit」を、2012年には「Gulf Coast Blues & Impressions 2: A Louisiana Wetlands Benefit」をリリースしました。

ウィンストンは多くの病気を患っていて、がん闘病から療養中に、医療センターの講堂でピアノを弾き、21曲の作品を制作。2014年には、そのうちの3曲をEP「Spring Carousel」と15曲入りのアルバム「Spring Carousel – A Cancer Research Benefit」をリリースしました。

2019年には15枚目のソロ・ピアノ・アルバム「Restless Wind」をリリース。このアルバムは11曲入りで、サム・クック、ザ・ドアーズ、スティーヴン・スティルス、ジョージ・アンド・アイラ・ガーシュウィン、カントリー・ジョー・マクドナルドなどのカバー曲が収録されています。

ジョージ・ウィンストンで一番好きな曲

ジョージ・ウィンストンは、その名前よりも先に曲を知りました。というか勝手に刷り込まれてるんですよね。それくらい「Autumn」は売れたアルバムですし、「Longing/Love 邦題:あこがれ/愛」は日本人でも知らない人の方が少ないんじゃないでしょうか。聴けば「あー、この曲ね」ってなります。現在に至るまで多くのTV番組やCM、またラジオでもオンエアされ続けていますよね。

ジョージ・ウィンストンで一番好きな曲「この1曲」は先日「カバーの名曲」で紹介した「Walking in the Air」や、四季の諸作にも名曲だらけですし、ガラルディやドアーズのカバーも面白いですけど、やっぱり代表曲でもある、「Longing/Love 邦題:あこがれ/愛」を選曲します。秋から冬にかけて、澄んだ空気の夜半にこの曲を聴きながら時間を過ごすのが私の密かな贅沢です。

Autumn
Coast to Coast

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