ブラッド・メルドーがオランダ・アムステルダムのコンサートホール、コンセルトヘボウでの20分ほどの無観客ライブ映像「Empty Concertgebouw Sessions」を公開しています。
コンセルトヘボウは1888年に開場された歴史あるコンサートホールで、クラシックだけでなく、ジャズやロック、民族音楽など多様なコンサートを開催していて、過去にはザ・フーや、ピンク・フロイドも演奏しています。「Empty Concertgebouw Sessions」はコロナ禍によって無観客を余儀なくされた同コンサートホールが2020年5月からスタートしている無観客ライブを配信するプログラム。
ブラッド・メルドーはコロナ・ウイルスの自粛期間中に制作したソロ・ピアノ・アルバム「Suite: April 2020」の中から5曲と、スタンダードの「Here’s That Rainy Day」、ジョン・コルトレーンの「Satellite」を演奏しています。
左手と右手を通してソーシャルディスタンシングを実践する2人の人物の経験を辿っているという「Keeping distance」の演奏など、メルドーの演奏にスポットをあてたカメラワークが良くて鍵盤を中心に撮ってくれています。「Suite: April 2020」の楽曲は寄り添うかのように右手と左手の距離が常に近いのが特徴的。実際に手の動きを観ながら聴けるのは嬉しいですね。また録音も最高。ヘッドホンの音量を最大にして聴いてしまいます。
プログラム
- I. waking up
- II. stepping outside
- III. keeping distance
- IV. stopping, listening: hearing
- V. remembering before all this
- Here’s That Rainy Day – Van Heusen/Burke
- Satellite – John Coltrane
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