メンバーとスタイルを変えながら現在も活動中
今日はフリートウッド・マックで一番好きな曲「この1曲」を取り上げます。
フリートウッド・マックは、1967年にイギリス・ロンドンで結成されたロックバンド。全世界で1億2000万枚以上を売り上げ、世界で最も売れているバンドの一つとなっています。
デビュー当時のメンバーと担当楽器は以下の通り。
- ピーター・グリーン(ギター、ヴォーカル、ハーモニカ)
- ジェレミー・スペンサー(ギター、ヴォーカル)
- ジョン・マクヴィー(ベース)
- ミック・フリートウッド(ドラムス)
1968年2月にセルフタイトルのファースト・アルバム「Fleetwood Mac」をリリースしてデビュー。その後、ダニー・カーワンがサード・ギタリストとして参加。1968年8月にはセカンド・アルバム「Mr. Wonderful」をリリース。このアルバムからセッション・ミュージシャンとして参加していたキーボードのクリスティン・パーフェクトは、1970年にマクヴィと結婚して正式に加入します。
主にイギリスのブルース・バンドであったフリートウッド・マックは、「Albatross」で全英No.1を獲得したほか、シングル「Oh Well」や「Man of the World」などのヒット曲を残しています。
3人のギタリストは1970年代初頭に相次いで脱退し、ギタリストのボブ・ウェルチとボブ・ウェストン、ヴォーカリストのデイヴ・ウォーカーが後任となります。しかし3人とも1974年には脱退。男性リード・ヴォーカリストとギタリストがいない状態となります。
1974年末、フォーク・ロック・デュオのリンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスと出会い、フリートウッド・マックはすぐにバッキンガムに新しいリード・ギタリストとなることを依頼。バッキンガムはニックスもバンドに参加することを条件に同意しました。バッキンガムとニックスが加わったことで、バンドはよりポップなロック・サウンドになり、1975年のセルフ・タイトル・アルバム「Fleetwood Mac」は全米1位を獲得しました。
バッキンガムとニックスの加入後のフリートウッド・マックのセカンド・アルバム「Rumours」(1977年)は、全米トップ10入りシングルを4枚輩出し、31週にわたってアメリカのアルバム・チャートで1位をキープ。また、世界各国で1位を獲得し、1978年にはグラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。全世界で4000万枚以上を売り上げ、史上8番目に売れたアルバムとなりました。
その後も3枚のスタジオ・アルバムを通じてバンドの人員は安定していましたが、1980年代後半になるとバンドは崩壊し始めます。バッキンガムとニックスがそれぞれ脱退した後は、ゲストのギタリストやヴォーカリストが多数参加しました。
1993年のビル・クリントン就任式のための一回限りのパフォーマンスでは、フリートウッド、ジョン・マクヴィ、クリスティン・マクヴィ、ニックス、バッキンガムのメンバーで6年ぶりに再結成され、その4年後には再結成が実現。グループは4枚目の全米No.1アルバム「The Dance」(1997)をリリースしました。
クリスティン・マクヴィは1998年にバンドを脱退しましたが、その後もセッション活動に参加。一方、グループは4人組として活動を続け、2003年には最新のスタジオ・アルバム「Say You Will」をリリースしました。その後もメンバーを入れ替えつつ活動を続けています。
フリートウッド・マックで一番好きな曲
フリートウッド・マックは「この1曲」を選ぶのは難しいですね。各時代別で選びたいくらいですが、やはり一番思い入れのある時期から1曲だけを選びたいと思います。
「Dreams」、「Go Your Own Way」、「Don’t Stop」、「Sara」といった名曲も好きなんですけど、ちょっと横に置いておきますね。
私の中でフリートウッド・マック=ピーター・グリーンなんですよね。最初期の3枚のアルバム「Fleetwood Mac」、「Mr. Wonderful」、「Then Play On」とアメリカ編集盤「English Rose」はどれもブルージーで大好きなアルバムたちです。
フリートウッド・マックで一番好きな曲「この1曲」は、まるで黒人ブルースマンが作ったかのような曲。「Mr. Wonderful」の1曲目を飾る「Stop Messing Around」を選曲します。ギターが刺さりまくりで揺さぶられます。
ピーター・グリーンは先日残念ながら亡くなってしまいましたが、彼がフリートウッド・マックに残した作品はこれからも聴き続けていく傑作ですね。
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