ロックバンドあるある満載の映画
一部でカルト的な人気を誇るロック・モキュメンタリー・コメディ映画「スパイナル・タップ」のブルーレイが再発されることになり、現在予約が開始されています。
この映画、賛否両論、好き嫌いも分かれる作品ですが、2018年、日本で初公開となり、私も映画館で鑑賞してハマってしまいました。今日はこの作品を紹介したいと思います。
スパイナル・タップ
スタンド・バイ・ミーを監督したロブ・ライナーの初監督作品が初めて監督した作品が「スパイナル・タップ」。
フィクションをドキュメンタリー映像のように見せかけて演出するモキュメンタリーの手法をとっていて、イギリスの架空のヘヴィメタルバンド、スパイナル・タップの全米ツアーに密着した設定です。
スパイナル・タップは、1964年もともと別のバンドで演奏していたデイヴィッド・セントハビンズとナイジェル・タフネルが出会い結成。もともとのバンド名はザ・オリジナルズ。同じ名前のバンドがいたことから、ニュー・オリジナルズに改名。その後、改名合戦が起こり、最終的にはテムズ・メンに改名。1965年、デレク・スモールズがバンドに参加。スパイナル・タップとバンド名を改めますが、ドラマーが不審死を繰り返し、メンバーが安定せず、音楽性もビートルズ・インスパイア系、サイケロック、そしてヘヴィーメタルと安定しません。80年代に入り、ニューアルバムをひっさげ全米ツアーをおこないますが、、、というもの。
数々のパロディ
スパイナル・タップには数多くのパロディが散りばめられていて、これが秀逸で笑えます。
初期のシングル「Gimme Some Money」の動画があったので貼りますが、もう、思い切りパロディです。しかもGimme Someと来れば「Lovin’」と行きたいところを「Money」ですから。ゲスい。笑。
次はサイケロック期。「Listen to the Flower People」これもどっかで聴いたことある感じです。この画の作りとか60年代まんまですし。
他にも、前述のドラマーの不審死や、楽屋でどうでも良いことでもめる、真っ黒な何も描かれていないアルバムジャケット、メンバーの彼女がバンドに口を出す、それが元でバンドメンバーに不和がおこる。などなど、どこかで見聞きしたことのあるロックバンドあるあるを豊富に投入してきて笑えます。
これが観るべきポイントですが、セリフが結構アドリブで進行していたり、最後のエピソードで日本が登場することなんかも面白く、この時代の音楽好きには観てもらいたい内容になっています。
発売日は8月5日
私は映画館で観たあとにDVDを購入しましたが、これがあまり翻訳が上手くなくてイマイチだなと思っていたんです。今回は劇場公開後なので、ブルーレイ版の翻訳は劇場版と同じと予想して購入を決意しました。
発売日は2020年8月5日。最近アマゾンはプライム会員でも到着日が不安定ですが、スパイナル・タップは前日に到着する予定になっています。
この作品は一人で観てももちろん楽しいですが、気の知れた音楽好きと一緒に観ると最高でしょうね。今ならZoomとかで同時に観ることができますしね。
嫌なニュースばかりの今日この頃ですが、スパイナル・タップを観て馬鹿笑いしたいなと思っています。
コメント
これほんと好きです。
降りてくるストーンヘンジがめちゃ小さいのとか思い出すだけで笑えますww
私もそこが一番の笑いポイントでした。最高ですよね。