日本から人気の火が付いた逆輸入バンド
今日の「この1曲」はチープ・トリックをとりあげます。
チープ・トリックは1973年、アメリカ・イリノイ州ロックフォードで結成されたロックバンド。
デビュー当時のメンバーと担当楽器は以下の通り。
- ロビン・ザンダー(ヴォーカル)
- リック・ニールセン(ギター、バッキング・ヴォーカル)
- トム・ピーターソン(ベース、バッキング・ヴォーカル)
- バン・E・カルロス(ドラムス)
1973年にフューズのメンバーだったリック・ニールセンとトム・ピーターソンはバン・E・カルロス、ランディ・ホーガンと共にチープ・トリックを結成。
結成後まもなくヴォーカルのホーガンが脱退し、ロビン・ザンダーが後任となりました。
1976年にエピック・レコードと契約し、1977年初頭にファースト・アルバム「Cheap Trick」をリリース。同年の後半にはセカンド・アルバム「In Color」をリリースします。
これら2枚のアルバムはアメリカでは低調でしたが、日本で成功します。
1978年4月に初来日公演をおこなったときには熱狂が巻き起こり、 ツアー中、日本武道館での公演を録音。日本限定のライブアルバム「Cheap Trick at Budokan」としてリリースしました。
1978年5月にはサード・アルバム「Heaven Tonight」をリリース。シングルカットされた「Surrender」は初めて全米チャート入りし、62位を記録しました。
1979年2月には「Cheap Trick at Budokan」をアメリカでもリリースし、トリプル・プラチナを達成します。 このアルバムからの最初のシングルは、「In Color」に収録されていた「I Want You to Want Me」のライブ・ヴァージョンでした。この曲はビルボード・ホット100で7位を記録しました。
1979年9月にリリースされた「Dream Police」は、ヒットシングルを出しながら、ストリングスを取り入れたり、ヘヴィ・メタルを取り入れたりと、バンドのスタイルをより実験的な方向に持っていくアルバムでした。
1980年8月26日、ピーターソンがグループを脱退。ジョン・ブラントが後任となります。
1980年10月には元ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンがプロデュースした「All Shook Up」をリリース。チャート24位を記録し、ゴールド認定を受けました。
1980年代前半は低迷しますが、1987年にトムがバンドに復帰すると、1988年にリリースしたアルバム「Lap of Luxury」が全米16位のヒットとなり、シングル「The Flame」は初の全米1位シングルとなりました。
90年代以降もアルバムをコンスタントに発表し、2003年にはサマーソニック03に出演するなど活発に活動。2016年にはロックの殿堂入りしました。
チープ・トリックで一番好きな曲
チープ・トリックはアルバム「Lap of Luxury」がリアルタイムで聴いた初めてのアルバム。シングル「The Flame」が大ヒットしていた頃です。
そこからさかのぼって聴いていきましたが、アルバムでいうと「Heaven Tonight」がメロディアスでありながらギターを前面に出したハードなサウンドで好きです。
イケメン2人、個性派2人とわかりやすいルックスでしたが、音楽性もいかにも日本で人気が出そうな要素でいっぱいでした。
さて、「この1曲」ですが、「On Top of the World」、「Takin’ Me Back」、「I Want You To Want Me」、「(Love Comes) A Tumblin’ Down」、「Can’t Stop Fallin’ Into Love」、「Ghost Town」などなど多くの候補曲が挙がりましたが、
「Heaven Tonight」収録の「Surrender」を選曲します。
いやぁこれも迷いましたね。チープ・トリックも名曲が多く、しかもバリエーション豊富ですね。
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