ジャズの名門レーベル「ブルーノート・レコード」の中でも、1500番台は特に人気の高いシリーズとして知られています。
1950年代に録音された作品が中心で、ハードバップを代表するアルバムが数多く含まれています。
ただ、いざ聴いてみようと思っても「どれから聴けばいいのかわからない」と感じる人も多いのではないでしょうか?
1500番台は名盤が本当に多く、全部を順番に聴いていくのは初めて聴く人にとっては難しい。
そこで今回は、ブルーノート1500番台の中から入門編としてまず聴いてほしい5枚を選んでみました。ジャズをあまり聴いたことがない人でも入りやすく、なおかつ1500番台らしさがしっかり感じられる作品を中心に紹介していきます。
Sonny Clark / Cool Struttin’

ブルーノート1500番台を初めて聴くなら、まずこのアルバムからがいいんじゃないでしょうか。
ソニー・クラークのピアノだけでなく、
Jacky McLeanのアルト・サックスやArt Farmerのトランペットの音がとても印象的です。
Paul ChambersとPhilly Joe Jonesのリズム隊もコンサバな感じはなく、攻めた存在感のある演奏を聴かせてくれます。
いわゆるハードバップらしい雰囲気を自然に感じ、浸ることができます。
難しい印象はまったくなく、1曲目から気持ちよく聴ける1枚です。
また、このアルバムにはちょっと有名なエピソードもあります。
書店チェーンのヴィレッジ・ヴァンガードが、この作品を店頭で積極的に紹介したことをきっかけに、若い世代にも広く知られるようになったと言われています。
ジャケットもとてもかっこいいので、入口はいくつもある作品だと思います。
ジャズをあまり聴いたことがない人でも入りやすいアルバムとして、今でも定番の1枚。
John Coltrane / Blue Train

ブルーノート1500番台を代表する名盤として、必ず名前が挙がるのがこのアルバムです。
この作品が録音された頃のコルトレーンは、ちょうど自分のスタイルを確立し始めた時期で、演奏からは強いエネルギーと勢いそして気合いが伝わってきます。力強いハードバップとしての魅力がしっかり感じられる1枚です。Lee Morganのトランペット、Curtis Fullerのトロンボーンを含めた3管の豪華さ、Kenny Drewのピアノも随所でかっこいいソロを決めてますし、ここでもPaul ChambersとPhilly Joe Jonesのリズム隊が大活躍です。
「ジャズって難しそう」と感じている人でも、1曲聴けばそのイメージが変わるかもしれません。ブルーノートらしい音の魅力と、コルトレーンの存在感の両方がよくわかるアルバムだと思います。
Cannonball Adderley / Somethin’ Else

1500番台の中でも、特に聴きやすいアルバムとして知られているのがこの作品です。
名義としてはキャノンボール・アダレイのリーダー作ですが、実際にはトランペットの
Miles Davisの存在感がとても強く、実質的にはマイルスが中心になっているアルバムとも言われています。
全体的に落ち着いた雰囲気で、夜にゆっくり聴きたくなるような空気があります。ジャズを初めて聴く人でも安心して楽しめる作品で、1500番台の入口としてとてもおすすめできる1枚です。
私にとっても、父親がレコードを持っていて幼少期から慣れ親しんだ盤。
私の入口はこのアルバムでしたね。
Sonny Rollins / A Night At The Village Vanguard

スタジオ録音だけでなく、ライヴ盤もぜひ1枚は聴いてみてほしいと思って選びました。
このアルバムの頃のロリンズは、すでにトップクラスのテナー・サックス奏者として評価されていた時期で、演奏からは強い自信とエネルギーが感じられます。
なんてったってピアノレスの単管トリオなんですよね。
ライヴならではの緊張感や即興の面白さがそのまま伝わってくる、とても魅力的な作品です。
私にとってブルーノート1500番台の中でも特別な1枚なのですが、「ジャズってライヴの音楽なんだ」と感じられるアルバムとして、入門編にも合っているんじゃないかな思います。
この臨場感。目の前でロリンズが吹いているのを想像しながら聴くことができる作品です。
Horace Silver / Horace Silver Trio and Art Blakey – Sabu

最後に選んだのは、ホレス・シルヴァーの初リーダー作でもあるこのアルバムです。
この作品の魅力は、まずシルヴァーの作曲の強さ。
シンプルで覚えやすいメロディなのに、しっかりジャズらしさがあって、聴けばすぐ印象に残ります。
後のブルーノートを支えていく、いわゆる「シルヴァーらしさ」がすでにしっかり出ている1枚だと思います。
さらに、このアルバムにはパーカッションのSabu Martinezが参加したパーカッシヴな曲も収録されています。
こうしたアフリカ由来のリズムを感じることができるのも、この作品の大きな魅力です。
そしてもうひとつ外せないのが、シルヴァー独特のファンキーさ。
難しく考えなくても自然に体が動くようなグルーヴがあって、「ジャズってこういう楽しさがあるんだ」と感じさせてくれるアルバムだと思います。
入門編としても、ブルーノートの魅力をとてもわかりやすく伝えてくれる1枚です。
まとめ|まずはこの5枚から始めてみてください
ブルーノート1500番台は、本当に多種多様なアルバムがそろっています。
すべてを順番に聴いていくのは、なんだか試験勉強みたいで少し堅苦しいですよね。
だからこそ、まずは今回紹介した5枚から聴いてみるのがおすすめです。
私のほかにもブルーノートについて語っている方はたくさんいらっしゃいますので、いろいろな記事を参考にしながら、気になったアルバムから聴いてみてはいかがでしょうか。
今はサブスクがありますから、昔よりもずっと気軽に聴ける時代になりました。
ただ、聴きやすいからこその盲点もあると思っています。
つい聴き流してしまうんですよね。
だからこそ、少しだけ思い入れを持って聴いてみるのがおすすめです。
人、楽器、編成、曲、そしてジャケット。引き込まれるきっかけはたくさんあります。
もし気に入った作品があれば、そこから同じアーティストのアルバムを聴いてみたり、他の1500番台の作品にも少しずつ広げていくと、ジャズの楽しさがもっと広がっていくはずです。
1500番台の他のアルバムについては、こちらの記事でも紹介しています。
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