ローリング・ストーンズで一番好きな曲
そのアーティストの「これぞ!」という1曲を紹介する今日の「この1曲」。
今日はローリング・ストーンズです。
「この1曲」はビートルズ同様悩みますが、「Sympathy For The Devil」にします。
この曲は1968年発表の傑作、「Beggars Banquet」の1曲目に収録されています。
曲の製作過程がジャン・リュック・ゴダール監督の映画「One Plus One」に残されていますが、
ミック・ジャガー主導の曲作りがすごく面白く、資料的な価値もある傑作ですね。
映画の中ではミックがドラムのチャーリー・ワッツに対してかなり厳しめのオーダー(ダメ出し?)を出しているのですが、
それもそのはず。この曲はやっぱりリズムが命ですね。
最終の収録されているバージョンに持っていくまで、かなりの試行錯誤があり、
マラカスやコンガの音を重ねて、あの呪術的なあやしい雰囲気を出しています。
聴いていると勝手に体が動き出すような曲に仕上がっていて、アルバムの1曲目に相応しい名作です。
ブライアンとバンドの未来
この時期(Let It Bleed製作時)にリーダーのブライアン・ジョーンズが脱退し、
プールに沈んで亡くなってしまうのですが、
レコーディング中はほとんど何も役割を与えられていない様子が寂しく映ります。
同様に「ロックンロールサーカス」でもブライアンだけ蚊帳の外で悲しくなってしまいます。
ドラッグで演奏もままならなかったという逸話が残されていますが、
映画の中のストイックな曲作りを見ていると、ブライアンを脱退させて、
ギターテクニックに秀でたミック・テイラーを加入させたことも納得できるという感じですね。
しかし私は、ブライアンのことをキャラ的にも、音楽の幅を与える意味合いでも大好きなのです。
そして、いろんな葛藤と進化があったこの時期のアルバム、
「Beggars Banquet」や「Let It Bleed」が今でも大好きです。
ライブで盛り上がる曲
何度もストーンズのライブには足を運んでいますが、
この曲はコーラス部分で会場全体で盛り上がりますし、
ライブセット的にも絶対外せない曲。実際、いいところで演奏されますね。
年齢を重ねてもミックのヴォーカルは絶好調ですから、
この曲を80代になっても演奏して欲しいですし、また観にいきたいですね。
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