メジャー契約矢先の悲劇
ミュージシャンの曲の中から、一番好きな1曲だけを選曲して紹介していく「この1曲」。
今日はハノイ・ロックスを取り上げます。
ハノイ・ロックスは1980年フィンランド・ヘルシンキで結成されたロックバンド。
全盛期のメンバーは、マイケル・モンロー(vo)、アンディ・マッコイ(g)、ナスティ・スーサイド(g)、サム・ヤッファ(b)、ラズル(d)の5人組です。
私がハノイ・ロックスを知ったころはもう解散していて、リアルタイム世代ではありません。
ハノイ・ロックスよりも先にマイケル・モンローのソロを聴いたぐらいです。
まあ、すぐにハノイを聴くようになるのですが、
キャッチーなメロディ、イギリスでもアメリカでもない不思議なサウンドにハマっていきました。
ハマっていくと同時に、どうしてここで止まっちゃったんだろう。もったいない。
という思いが湧き上がってきます。
CBSと契約し、4作目のアルバム「Two Steps From The Move」をリリースした直後に、
モトリー・クルーのヴォーカル、ヴィンス・ニールが飲酒運転中に起こした事故で、
同乗していたラズルが亡くなるという悲劇が起きます。
ドラマーを失ったハノイ・ロックスは結局解散する羽目に。
ハノイ好きならみんな思ってるとはずですが、「ヴィンスのバカ!」の一言です。
あの事故がなければアメリカに進出していただろうし、
当時のミュージックシーンを思い返しても、唯一無二のバンドであることは明らか。
多分すごいバンドに成長していたはず。
ヴィンス・ニールはその後もマイケル・モンローとスティーヴ・スティーヴンスの新バンドであるエルサレム・スリムからスティーヴ・スティーヴンスを引き抜いており、
その時は私もリアルタイムだったので「ヴィンスのバカ!」って思いました。
まあ、ヴィンス・ニールもヴォーカリストとしては一流なんですけどね。
悲劇的な終わり方がフィーチャーされることが多いハノイ・ロックスですが、
残されたメンバー、特にマイケル・モンローは懸命に真摯にそしてストイックにミュージックシーンで頑張り続けます。
ハノイ・ロックスで一番好きな曲
そんなハノイ・ロックスで一番好きな曲には、1982年発表のセカンドアルバム「Oriental Beat」収録の「Motorvatin’」を選びます。
アルバムの1曲目に収録されたこの曲は、いきなり和太鼓か?というようなドラムにびっくり。
アルバムのタイトルってそういう意味?とか思ったことを覚えています。
曲に入るとメロディの良さ、堅実なリズム隊に支えられて両ギターがラウドに弾きまくり、
そこにヴィジュアルとは裏腹で男臭いマイケルのヴォーカルと、高音のコーラスが絡み、
ハノイらしいロックチューンに仕上がっています。
ただ、この曲、ライブが最高にかっこいい。
おすすめは、マーキーでのライブを収めた「All Those Wasted Years」に収録されているバージョンですね。
いまでも動画サイトで見ることができて、このブログ書くためにライブを一通り見ましたが、
やっぱりかっこよかった。気分は高校生に戻っちゃいます。
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