名前で判断されたくないので今度は匿名バンドに
ミュージシャンやグループの曲で一番好きな曲を選んで紹介していく「この1曲」。
今日はエリック・クラプトン特集3回目。デレク・アンド・ザ・ドミノスを取り上げます。
ブラインド・フェイスを解散したエリック・クラプトンは、
ブラインド・フェイスのツアーのオープニング・アクトを務めていたデラニー&ボニー&フレンズと行動を共にし、
サポート・ギタリストとして参加します。
この活動でサザンロックに傾倒したクラプトンは、バンドからメンバーを引き抜くかたちで、
1970年にデレク・アンド・ザ・ドミノスを結成し、
同年にアルバム「Layla and Other Assorted Love Songs」を発表します。
クラプトンはクリーム、ブラインド・フェイスといったスーパー・グループで活動することによって、
目立たない立ち位置「サイドマン」として、バンドの音の一部としての役割を求めますが、
結局はその著名度のために果たせない状況だったのでしょう。
今度はフロントマンとしてヴォーカルをとる代わりに、
デレク・アンド・ザ・ドミノスという匿名性のあるバンド名での活動を選びます。
そして、アルバムとツアーにオールマン・ブラザーズのデュアン・オールマンを呼び寄せ、
クラプトンがいつも求めている要素「演奏の楽しさ」を獲得します。
メンバーの担当楽器は以下の通り。
- エリック・クラプトン(ヴォーカル、ギター)
- ボビー・ウィットロック(キーボード、ヴォーカル、アコースティック・ギター)
- カール・レイドル(ベース、パーカッション)
- ジム・ゴードン(ドラムス、ピアノ、パーカッション)
- デュアン・オールマン (ギター)
デュアン・オールマンとの演奏が気に入ったクラプトンは彼に正式メンバーとして活動するように打診しますが、断られてしまい、
このことが元でメンバー間の不和を生んでしまいます。
結局セカンド・アルバムの制作途中に口論となって、解散。
バンドはまたも短命に終わってしまいます。
そして、いよいよクラプトンはソロとして活動していくことに。
デレク・アンド・ザ・ドミノスで一番好きな曲
デレク・アンド・ザ・ドミノスで一番好きな曲は、おそらくみんな一緒かもしれませんが、
「Layla(いとしのレイラ)」です。「Bell Bottom Blues」も捨てがたいですけどね。
レイラはクラプトンのキャリアの中でも燦然と輝く名曲と言えるのではないでしょうか。
ジョージ・ハリスンの妻、パティ・ボイドに捧げた曲としても有名です。
前半の激しいギター・フレーズばかりが取り上げられますが、
後半のピアノをフィーチャーした穏やかで雄大なパートも大好きなんですよね。
前半ばかりが取り上げられる状況をクラプトンが黙って見ているわけもなく?
最近のライブではアコースティック・バージョンで演奏されることが多いですね。
これもクラプトンを知っている人ならなるほどな対応だと思うのですが。笑。
数年前に日本生命のCMで後半ピアノパートが使われたことがありましたが、
あれはかなりクラプトンのことをわかっている人が制作したなと思っています。笑。
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