ロックにラテンを導入したオリジナリティあふれるサウンド
今日はサンタナで一番好きな曲「この1曲」を取り上げます。
サンタナは1966年にメキシコ系アメリカ人ギタリストのカルロス・サンタナによって、サンタナ・ブルース・バンドとしてアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコで結成されたロックバンド。
デビュー当時のメンバーと担当楽器は以下の通り。
- カルロス・サンタナ(ギター、ヴォーカル)
- グレッグ・ローリー(キーボード、リード・ボーカル)
- デイヴ・ブラウン(ベース)
- マイケル・シュリーヴ(ドラムス)
- ホセ・チェピート・アリアス(パーカッション)
- マイケル・カラベロ(パーカッション)
1969年までにコロンビア・レコードとレコード契約を結び、1969年5月、デビュー・アルバム「Santana」を録音。デビュー前の8月16日ウッドストックに出演します。このパフォーマンスによって世界的な知名度を手にし、1969年8月30日にリリースされたアルバムはビルボード200で4位、シングル「Evil Ways」はビルボード・ホット100で9位を記録しました。
1970年9月、セカンド・アルバム「Abraxas」をリリースし、ビルボード200で1位を獲得。 フリートウッド・マックのカバー「Black Magic Woman」はビルボード・ホット100で4位を記録しました。
1971年9月にリリースされたサード・アルバム「Santana III」もビルボード200で1位を獲得。1972年にリリースされた4thアルバム「Caravanserai」では、いくつかのラインアップの変更が行われました。マイルス・デイヴィスやウェザー・リポートなどエレクトリック・ジャズに感化された音楽性でビルボード200で8位を記録します。
1973年11月に「Welcome」、1974年10月「Borboletta」 を発表。実験的なスタイルを模索します。
1976年にリリースされた「Amigos」は全米10位を獲得し、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、オーストリア、オランダでもトップ10入りを果たします。1977年には「Festival」、「Moonflower」の2枚をリリース。
「Inner Secrets」と「Marathon」はそれぞれ1978年と79年にリリースされたもので、バンドにとってはさらに音楽的な変化となり、1960年代後半から70年代の大部分を特徴づけていたラテン系のロック・ミュージックから離れ、よりアルバム指向の従来型のロック・サウンドへと移行しました。
1980年代になるとアルバムのセールスは落ち込み、長いブランクを作りながら、ツアーは続けていました。1990年代までこの状況は続きますが、1998年サンタナはロックンロールの殿堂入りを果たし、1999年のアルバム「Supernatural」はビルボード200で1位を獲得。また「Smooth」、「Maria Maria Maria」の2枚のシングルも1位を獲得しています。このアルバムは全世界で3000万枚のセールスを記録しました。また、アルバム・オブ・ザ・イヤーを含む9つのグラミー賞を受賞しました。
「Supernatural」で大復活を果たしたサンタナは2000年代以降もヒット・アルバムを制作し、活発に活動しています。
サンタナで一番好きな曲
サンタナというと日本では「Europa (Earth’s Cry Heaven’s Smile)邦題:ヨーロッパの哀愁」が有名で、私もこの曲をきっかけにサンタナを聴き始めました。この曲は大好きですが、日本ではサンタナ=ヨーロッパの哀愁となっていて、それこそ「Smooth」がヒットするまで長らく誤解されていた感じがしますね。
サンタナで一番好きな曲「この1曲」は迷います。名曲は多く、「Savor」、「Incident at Neshabur」、「No One To Depend On」、「Para Los Rumberos」、「Batuka」、「Europa (Earth’s Cry Heaven’s Smile)」、「Smooth」などが候補に上がりますが、
「Santana III」収録の「Everybody’s Everything」を選曲します。ラテンのノリとソウル、ファンクがミックスされたようなハッピーで勝手に体が動き出す、気持ちいい1曲。
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