沈黙を経てついにソロとなったクラプトン
そのミュージシャンの曲の中で一番の曲を選んで紹介する「この1曲」。
今日はエリック・クラプトン特集の最終回、クラプトンのソロです。
エリック・クラプトンは、1945年生まれのイギリス出身のミュージシャン。
デレク・アンド・ザ・ドミノスを解散したあと、クラプトンは精神的に弱ってしまい、
薬物も絡んでブランクを作ります。
1966年のクリームの結成からわずか4年の間に、
クリーム、ブラインド・フェイス、デレク・アンド・ザ・ドミノスと3つのバンドを解散させてしまい、
また、親しかった友人、ジミ・ヘンドリックスやデレク・アンド・ザ・ドミノスで共演したデュアン・オールマンが亡くなったことが原因とも言われています。
クラプトンが復活するのは4年後。
1974年発表の「461 Ocean Boulevard」で全米1位を獲得し、復活を印象付けます。
このアルバム・タイトルはクラプトンの住んでいたマイアミ・ゴールデンビーチの住所だったため、
発売後にはファンが大勢やってくる事態になり、住所を変更するという逸話が残されています。
クラプトンらしいエピソードですが、そろそろ自分の名前が売れているということを理解してよって言いたいですよね。
このアルバムの成功で有名人にもフロントマンにも慣れたのか(笑)、
この後はコンスタントにアルバムを発表していき、
同時に、ジョージ・ハリスンや、ティナ・ターナー、B.B.キングなどと共演し、サイドマンも満喫していき、現在に至ります。
エリック・クラプトンで一番好きな曲
そんなクラプトンのソロの中で一番好きな曲は1989年発表の「Journeyman」収録の「Bad Love」です。
このアルバムが私の初めてのリアルタイム・クラプトンだったんです。
だから思い入れは多少あるとはいえ、このアルバムは隠れた?名作だと思います。
中でも「Bad Love」が最高でした。
クラプトンのリフやヴォーカルはもちろん最高ですし、タイトなドラムスと印象的なコーラスでのフィル・コリンズも素晴らしい。
大胆な転調のギターソロも最高。
車のCMにも使われて、あの時代を生きた日本人なら覚えている人も多い曲ですね。
クラプトンまとめ
4回にわたってクラプトンを特集してきましたが、
私が中高生のころにエリック・クラプトンについて思っていたのは、
これだけギターすごくて、歌も渋く、素晴らしいメロディ・メイカーなのに、
どうしてビートルズやストーンズほど売れてないんだろうということ。
その答えは、エピソードやインタビューを目にして徐々にクラプトンの人となりがわかってきて理解できた気がします。
クラプトンはもうツアーはやらないかもしれませんが、
ブルース、ロックの“求道者”として楽しみながらつくったアルバムをこれからも聴いていきたいなと思います。
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