アンダーワールドとの出会い
ミュージシャンごとの一番好きな楽曲をセレクトし紹介していく「この1曲」。
今日はアンダーワールドです。
アンダーワールドは1986年から活動しているイギリスのエレクトロニック・グループで、
現在のメンバーはカール・ハイドとリック・スミスの二人組。
このジャンルでは草分け的な存在と言えます。
そんなアンダーワールドと出会ったのは大学時代。
きっかけは友人宅で観たあの映画でした。
アンダーワールドで一番好きな曲
その映画とは、1996年公開のダニー・ボイル監督作品「トレインスポッティング」。
もう、この映画は私たちの世代、特にサブカル好きにはマストともいえる作品で、
引き込まれるプロット、映像の面白さ、美しさ、ジョークのセンス、
そして音楽の使い方が秀逸です。
イギー・ポップ、ルー・リード、ニューオーダー、プライマル・スクリームなど、
豪華なメンバーの曲が挿入歌となっており、サウンドトラックもすごく楽しめます。
なかでも最終局面で使われ、この映画、そしてアンダーワールドを世に知らしめた曲、
それが「Born Slippy Nuxx」でした。
映画のネタバレになりますが、
ベグビーがタバコの煙をレントンに吹きかけたところで挿入されるあのシンセの音、
無言で進められるレントンの決意〜逃亡。そして語られるレントンの思い。
エンディングにかけて流れ続けるこの曲がカッコよさに拍車をかけます。
このシングルのB面に入っていた曲を引っ張り出してきて、
映画の中心に据えた監督もすごいですし、
これだけ映画をアゲられる楽曲も素晴らしい。
アンダーワールドとダニー・ボイルのコラボレーションはここに始まり、
2002年に開催されたロンドンオリンピック開会式では、
アンダーワールドが音楽監督、ダニー・ボイルが芸術監督という役割を得て、大活躍。
近年では「トレインスポッティング2」も公開され、
ここでも「Born Slippy Nuxx」が使用されています。
そんなわけで、アンダーワールドの「この1曲」。
「Rez」、「Two Months Off」、「Push Upstairs」、「Jumbo」など好きな曲はたくさんあるんですが、
「この1曲」を選曲するとなると、やっぱり「Born Slippy」以外は考られません。
思い入れが強すぎます。
アンダーワールドはふたりとも60歳を超えましたが、元気にライブ活動もコンスタントに行っていますね。
まだまだ現役でいい音楽を作っていって欲しいです。
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