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GoGo Penguin来日公演(2/1/2024)を観た

レビュー

ゴーゴー・ペンギンの名古屋クラブクアトロ公演に行ってきました。名古屋には前回の2018年名古屋ブルーノート公演以来6年ぶりでした。
この6年の間にコロナ禍の影響で名古屋ブルーノートは無くなり、ゴーペンにもメンバーチェンジやレーベル移籍、新作発表と大きな変化がありました。
新しいメンバーでのライヴは初体験。前任ドラマーのロブ・ターナーが大好きだったので、複雑な思いもありますが、前進を続けるバンドをしっかりと観てきました。

最前列を確保

木曜日の公演ということで少し早引きして栄に向かいます。クアトロは2022年12月のルイス・コール・ビッグ・バンド公演以来。やっぱり地元で観られるのは嬉しいですね。
今回はかなりいい整理番号だったので、最前列を目指します。
ピアノの調律に時間がかかったみたいで開場が少し遅れましたが、無事にクリスの目の前に陣取りました。鍵盤が見える位置です。ただ、ちょっと屈まないと見えません。なぜかというと、そこにnordのキーボードがあるから!機材とかジョン・スコットのドラムセットとか、おそらくニックが使うであろうmoogとか観察しながら開演を待ちます。

目の前にnord stage 2、ニックの立ち位置には小さいmoogのベースシンセが!

アルバム発売後1年ほど場数を踏んできた演奏

開場が遅れたものの、予定通り19時に3人が登場!みんなカジュアルな出で立ち。ジョンはAphex TwinのTシャツ。笑。みんなフレンドリー。和やかな雰囲気でスタートしました。

今回も事前にsetlist.fmで最新のセトリをチェック。最新のライヴは北京のブルーノートでした(というかブルーノートが北京にもあることを知らずに驚きましたが)。
それを元にSpotifyでプレイリスト作っていたのですが、名古屋も同じ順で演奏されていきました。
このセットリストで感じることは、最新アルバムの「Everything Is Going To Be OK」からは当然多くの曲が演奏されたのですが、それ以外はシングルや、デラックス.Verにボーナストラックとして収録された曲が多かった。知っているけどそこまでメジャーではない曲にスポットを当ててきた感じ。

中でも、V2.0のデラックス.Verに収録されたボーナストラック「Break」が最高でした。ライヴ映えする高揚感に溢れた曲。なんでこの曲が正規のアルバムに収録されなかったのかわからないくらい。この曲で会場の一体感がさらに上がったように感じます。

と、YouTubeの動画を貼ってみましたが、やっぱり目の前で演奏されてるのと熱量が全然違う。ライヴでの彼らはすごいんです。

アルバム発表から約1年。かなりの場数を踏んで成熟した演奏だなと感じました。
基本的にアルバムの音源を忠実に再現していますが、目の前で音圧を感じながら3人を観ていると、分かっていてもすごく興奮してしまいますし、人力でエレクトロニカを演奏していることに驚いてしまいます。
そういうところは昔から変わらずにいてくれて、これこそゴーゴー・ペンギン!と言える素晴らしい演奏でした。

3人の演奏

クリスはキーボードとピアノを行き来して本当にアルバムのまんまな音を再現していました。ピアノの弦に置くエフェクター?の位置を変えたり、横向いたり、後ろ向いたり、たまに足元の機材にも手を伸ばしたり。パーム・ミュート・ペダルという新しい技術を手に入れて、ますます面白く世界を広げていってもらいたいです。

クリス、縦横無尽でした

ニックはダブルベース、エレクトリック・ベース、moogのベースシンセを使ってました。ボーイングも交えて多彩な演奏。やっぱり一番ジャズやってたのはニック。クリスと頻繁にアイコンタクトをとりながらダイナミックなプレイを見せつけてくれました。

ダイナミックなプレイぶりが圧巻だったニック

初めて観たジョンのドラムスは音数が多いのは前任のロブ同様ですが、より繊細さを感じさせるプレイぶりでした。緩急強弱のついた複雑な音をずっと変わりなく叩き続けてましたね。今回のセットでは序盤はゆっくりだけど、どんどん熱量上がっていく曲が多く選ばれていた印象もあって、ジョンのドラムプレイの特徴がよく見えたように思います。

繊細かつパワフルな演奏を見せてくれたジョン

まとめ

新生ゴーゴー・ペンギンのライヴは充実した内容でした。終演後のクリスの満面の笑顔がオーディエンスとしても嬉しかった。今後も3人で新しいことに挑戦していってもらいたいし、今から次作が楽しみです。ライヴ後には希望者全員が対象のサイン会もおこなってくれたナイスガイたち。ぜひ、次回も名古屋でやってください!

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