セルフ・プロデュースがうまいバンド
ミュージシャン、バンドのおすすめの曲を1曲だけ選んで紹介する「この1曲」。
今日はベル・アンド・セバスチャンを紹介します。
スコットランド・グラスゴーで1996年に結成されたベル・アンド・セバスチャンは、
その年にファーストアルバム「Tiger Milk」を1000枚限定でリリース。
このアルバム、大学の課題で制作されたそうですが、完成度も高く、すぐに話題に。
すぐさま取りかかったセカンド・アルバム「If You’re Feeling Sinister(天使のため息)」を1997年に、
そのまた1年後の1998年、サード・アルバム「The Boy with the Arab Strap」をリリース。
バンドは新しいメンバーも加入し、軌道に乗ります。
当時のメンバーは、以下の通り。
- スチュアート・マードック(ヴォーカル、ギター、キーボード)
- スチュアート・デヴィッド(ベース、ヴォーカル)
- イゾベル・キャンベル(チェロ、ヴォーカル)
- スティーヴィー・ジャクソン(ギター、ヴォーカル)
- リチャード・コルバーン(ドラム)
- クリス・ゲッズ(キーボード)
- サラ・マーティン(ヴァイオリン、ヴォーカル、キーボード、ギター)
- ミック・クック(トランペット)
彼らの音楽はリラックスした自然体の音と洗練されたメロディ、適材適所の音の配置が特徴的。
目新しいこと何もやってないのに、すごく斬新でセルフ・プロデュースがうまい。
セルフ・プロデュースといえば、アルバムジャケットも触れとかないといけないですね。
ジャケットも彼らのイメージ戦略にかなり影響を与えていると思うんですけど、
ダブルトーンの手法を用いたモノクロ写真が美しいです。彼らのイメージとぴったりだと思います。
カラーはブルーグレー、赤、緑、イエローグレーと続き、このあたりもどこまで戦略練っていたんでしょうか。
あと、最初まだよく知らない頃は、「ベルって?セバスチャンって?で、この写真誰?」という「誰?」ツッコミが絶対入りましたね。
ベルセバで一番好きな曲
私が思い入れのあるアルバムは4作目の「Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant(わたしのなかの悪魔)」。
2000年に発売されたこのアルバムをかなり聴き込んだ覚えがあります。
ちょうどレディオヘッド「KID A」と同じ頃にリリースされて、
「KID A」は家で、ベルセバは通勤という感じで聴いてましたね。
通勤にちょうど良いんですよね。気持ちよく仕事に行けて、帰ってこられる。
あと、秋に聴いてたのがよかったですね。季節にすごくマッチするんですよ。
そして私が選ぶベルセバの一番好きな曲ですけど、
これもこのアルバムから「The Model」を選曲します。
美しいメロディ、心地よいヴォーカル、ピアノ、そして複雑なラインのベース、その他の楽器も適材適所。
とっても気持ちいい曲で、通勤には最適。
2001年の来日公演も行きましたが、この曲よかったですね。よく覚えています。
このアルバムを最後にスチュアート・デヴィッドが、
そしてのちにイゾベル・キャンベルが脱退してしまいますが、
この二人がいたころ、マードック、デヴィッド、イゾベルが三人揃ったサウンドが最高だと思います。
コメント