ずいぶん間が空いてしまったこの企画。
前回の#4が昨年の8月に投稿しているので、10か月ぶりになってしまいました。
私が住む名古屋も梅雨入りして当初は雨が多かったですが、なんでしょうね。この空梅雨。今年も米が心配じゃないか。。。
雨は無くとも蒸す日々ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
そんな時節も取り込んだ今回のプレイリストのテーマは、「雨の日に聴きたい曲」。
曲を選び始めてから全く雨降ってないですが。。。
雨は音楽のテーマとしては多く取り上げられる王道ですよね。
10曲に絞る大変さもあるだろうけれど、楽しんで選んでみました。
Raincheck / Sonny Rollins
オープニングはソニー・ロリンズの「Raincheck」。1955年録音のアルバム「Worktime」に収録されています。
ロリンズのプレイは音が明瞭で明るく豪快で「らしさ」満開。マックス・ローチの派手なプレイともよく合いますね。曇天を晴れさせるような演奏。Raincheckは野球などの雨天順延のチケットのこと。転じて「今日は無理だけど、また今度」という意味みたいですね。
Come Rain Or Come Shine / Horace Parlan
2曲目はホレス・パーランの「Come Rain Or Come Shine」。1960年録音のアルバム「Us Three」に収録されているスタンダード・ナンバー。
ソフトなタッチから問いかけるように始まるパーランのピアノ。徐々に打鍵も強まり、彼独特のブルージーな演奏を堪能できます。原曲は歌詞があり「雨が降っても晴れても変わらずあなたを愛す」という内容。
Storm / BIGYUKI
つづいて3曲目は、BIGYUKIの「Storm」。2021年発表の3rdアルバム「Neon Chapter」のラストを飾る曲ですね。
歌物ですけど、後半のドラムス含めた怒涛の展開がまさに嵐という感じで大好き。
この曲だけ聴きたい!て思うこともしばしばですけど、流れで頭から聴いちゃう。
そろそろ新作を聴きたい頃合いですね。
When It Rains / Brad Mehldau
4曲目はBrad Mehldauの「When It Rains」。2001年録音のアルバム「Largo」に収録のオリジナル曲です。
メルドー独特のタイム感が顕著に出ている曲。この辺りの作品は今よりもアクが強くオリジナリティに溢れていますね。ピアノの一音一音が雨粒のように感じられます。
8月末にはエリオット・スミスをテーマにした新作が出るメルドー。期待して待ちます。
Change In Weather / Butcher Brown Feat. Mia Gladstone
5曲目はブッチャー・ブラウンの「Change In Weather」。今年発表された新作「Letters From The Atlantic」に収録されています。
どちらかというと男っぽくてマッチョな雰囲気を醸し出すブッチャー・ブラウンですが、新作はおしゃれで色気ある作品。コンガが入ってリズムが豊富なボッサっぽい曲を。
Tangled Up In Blue / Bob Dylan
ここからB面。後半はボブ・ディラン「Tangled Up In Blue」からスタート。1975年に発表された15枚目のアルバム「Blood On The Tracks」に収録されています。
雨でディランを思い浮かべる人は多いと思いますし、「A Hard Rain’s a-Gonna Fall」や「Rainy Day Women #12 & 35」といった雨の曲もあるんですけど、私はこの曲のフィンガースタイルのギターやつぶやくようなヴォーカルが雨を連想させるのか、なぜか聴きたくなるんです。
Hopopono / GoGo Penguin
7曲目は新作も出たばかりのゴーゴー・ペンギン。2ndアルバム「V2.0」から「Hopopono」を選曲。
ジャケからして雨を想起させるヴィジュアルですけど、音的にも雨を感じる箇所が多々あったりします。私が思い浮かべる光景は天気雨。ライヴでもこの曲の印象は強く残っています。
Love Rain / Jill Scott
8曲目はジル・スコットの「Love Rain」。彼女のデビューアルバム「Who Is Jill Scott? Words and Sounds: Vol. 1」に収録されています。もうこれ25年前のアルバムなのか。当時は圧倒的な歌唱に度肝を抜かれました。タイトルや歌詞に雨が入ってますが、この企画を考えてる時にこの曲が脳内再生されて文句なしに入選です。
After The Rain / John Coltrane
9曲目はジョン・コルトレーンの「After The Rain」。1963年発表の「Impressions」のラストに収録されています。
コルトレーンの演奏はやさしく穏やか。マッコイ・タイナーもコルトレーンを引き立てる繊細なピアノ演奏を聴かせてくれます。
Sunshine / Cleo Sol
ラスト10曲目はクレオ・ソルの「Sunshine」。2ndアルバム「Mother」に収録されています。
思い浮かべるのは夜明け前。「生きていると感じさせる」そんな太陽がもう直ぐ登ってくる。
最後は太陽で締めたかった。
雨じゃなくても毎月1回は必ず聴いてるアルバムだし曲なんだけど。
それではまた次回!
プレイリスト
Spotify
YouTube
コメント