「Otis Blue」を聴いて虜に
そのミュージシャンの中で一番好きな曲を選曲し、紹介していく「この1曲」。
今日はオーティス・レディングを取り上げます。
オーティス・レディングは1941年アメリカ・ジョージア州出身のシンガー・ソングライター。
私がオーティスを初めて聴いたのは高校3年生だったかと思います。
美術予備校の同級生に勧められて「Otis Blue」を聴き、その大迫力のヴォーカルの虜になりました。
オーティスにハマっていく中で、その周辺にも興味を持ち、
ブッカーT&ザ・MG’sやサム&デイヴなどを聴いていくことになりますが、
忌野清志郎がオーティスに影響を受けていたことをオーティスを聴くまでは知らなかったですし、
だから清志郎はメンフィスで録音してたんだと納得がいったのもこの頃。
私はオーティスを起点にいろんな音楽に触れることができたと改めて思います。
スタックス・レコード
オーティスはスタックス・レコードというテネシー州メンフィスのレコード・レーベルからデビューしています。
このスタックスはサザン・ソウルやメンフィス・ソウルと呼ばれる音楽を発信していたレーベルですが、
南部のブルースやカントリーといった音楽に色濃く影響を受けているのが特徴です。
同時期に北部のデトロイトではモータウン・レコードが大流行していて、
ブラック・ミュージックがアメリカの世間一般に広まっていく時代ですね。
特にオーティスが果たした役割は大きく、
1967年、出演者がほとんど白人のモントレー・ポップ・フェスティバルに出演し、オーディエンスの絶賛を受けます。
しかし同じ年の12月、飛行機事故でなくなってしまうという悲劇が起こります。まだ26歳。
そもそも20代の声に思えない凄みがありますが、
年を重ねたオーティスを聴いてみたかったという思いはずっとありますね。
オーティス・レディングで一番好きな曲
そんなオーティス・レディングですが、一番好きな曲となると私は「Try A Little Tenderness」です。
スタンダード・ナンバーを録音したものですが、オーティスが歌うとオーティスのものになっちゃいますよね。
特に後半の盛り上がって、どんどん高揚していく感じが大好きですね。
この高揚感についてはオリジナルアルバムの「Complete & Unbelievable: The Otis Redding Dictionary of Soul」もいいんですが、
ライヴ盤の「Live in Europe」のバージョンが熱気が伝わってきて最高だと思います。
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