デス・イン・ヴェガスで一番好きな曲
ミュージシャンごとの「これ!」という1曲を紹介していく今日の「この1曲」。
今日は、デス・イン・ヴェガスです。
デス・イン・ヴェガスは1994年にイギリスで結成されたリチャード・フィアレスとスティーブ・ヘリアーの2人組。
ケミカル・ブラザーズに代表されるビッグ・ビート系のアーティストです。
ファーストアルバム「Dead Elvis」(1997)発売後の1999年にスティーブが脱退して、
ティム・ホルムズが加入し、現在に至ります。
今日紹介する「この1曲」は、ティム加入後初のアルバムとなる、
1999年発表のセカンドアルバム「The Contino Sessions」収録の、「Dirge」です。
1999年といえばフジロックにも出演しました。
2日目と3日目は観たのに、デス・イン・ヴェガス出演の1日目は行けなかった。
すごく後悔してます。
アルバムを通じて漂うダークネス
この「The Contino Sessions」というアルバム、ゲスト・ヴォーカルがなかなか豪華で、
プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーや、イギー・ポップ、
ジーザス・アンド・メリーチェインのジム・リード、
そして元ONE DOVEのドット・アリソンが参加しています。
そんな豪華なゲストを迎えていながら、曲は全編を通して派手さはなく、
ダウナー系の曲が続きます。
そんなアルバムの1曲目を飾るのが、「Dirge」。
始まりの曲が「葬送曲」って。暗い。笑。
でもこの1曲目が最高にカッコいい。
単純だけど奥が深い曲
まずだるそうなギターが鳴って、そこにドット・アリソンのヴォーカルが乗っかってくる。
とても静かな幕開けです。
ここにどんどん音が重なっていきます。
打ち込みのドラム、ベース、ハンドクラップ、歪んだシンセ、メインテーマはずっとループです。
そして生音のドラムが入ってきて、新たなリズムを与え、ラウドなギターが鳴り出します。
この辺りから猛烈に盛り上がっていき、ドット・アリソンのヴォーカルもかすかに聞こえる程度。
ずっと同じテーマなのにすごい変化。単純なのに奥が深い。
グルーブに身を任せつつ、頭では構造をなぞっていくような聴き方をしてしまいます。
私はこの曲がテレビで流れているのを聴いてノックアウト。
速攻でCDを買いに行きました。
それから20年くらい経った今でもたまに脳内リピートしてしまいます。
そんな脳内の引き出しにずっとある1曲が、私が選ぶデス・イン・ヴェガスの「この1曲」です。
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