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アーニー・ディフランコのおすすめ「この1曲」

この1曲

アーニー・ディフランコで一番好きな曲

そのミュージシャンの一番好きな曲を紹介していく「この1曲」。

今日はアーニー・ディフランコを紹介します。

アーニー・ディフランコは1970年生まれのアメリカのシンガーソングライター。

私がアーニーのことを知ったのは1996年。「Dilate」というアルバムが発売された年でした。

雑誌の片隅で「ギタープレイがすごい」という記事を見つけて、気になって買ってみたんです。

そこでかつてない衝撃を受けて、彼女のオリジナルアルバムは全て収集し、

行けるライブは全て行きました。もちろんフジロックも。

今日紹介する「この1曲」は私が出会った頃に聴き込んだ曲「Shameless」です。

こんな音、アコギで出るの?って思った

アーニーは15歳で家を出て、バーやコーヒーショップで演奏するようになります。

飲食店で演奏していると客はおしゃべりや飲食に夢中で、

彼女の演奏は耳に入っては来ても、聴き流し状態。

そういうパフォーマーとしてのハードな状況を打破するために生まれたのが、

彼女の独特なギタープレイでした。

指に付け爪をテープで固定し、ピックがわりにかき鳴らす独特の演奏が反響を呼び、

地位を獲得していきます。

私も初めて聞いた時はホントにびっくりしたんですが、

「こんな音アコギで出るんだぁ」って思いました。

19歳でレーベル設立

彼女のもう一つすごいところは、自身で19歳の時にライチャスベイブというレーベルを立ち上げ、

インディペンデンスな立場で作品を発表し続けていること。

1990年頃って今のようなインターネット環境もなかったので、

大手レコード会社が大きな力を持っている時代。

その中で30年生き抜いて、「Dilate」は50万枚売れたっていうんですから。すごいです。

大手レコード会社に比べてコストもかからないし、何より、自由に表現できる。

主義主張、政治的な歌詞、彼女の価値観を抑圧なく発表し続けています。

このスタイルにはプリンスも一目置いていて、The Artistの時代もアーニーの影響があるらしいです。

音楽性の変化

デビューから5年くらいは基本的にギター弾き語り。

フェミニストとしてのビジュアルと歌詞を前面に押し出したスタイルでしたが、

95年の「Not a Pretty Girl」からバンド構成になり、表現の幅が広がっていきます。

96年「Dilate」でそのスタイルが完成した感じです。

この1曲に選んだ「Shameless」では攻撃的なギターの極みを聴くことができます。

もちろんヴォーカルも表情豊かで怒れるアーニーの迫力が伝わって来ます。

このアルバムの後も、ジャズやファンクに傾倒して行き、

この頃になると、個人的には「もうアーニーならなんでもいい。」状態に。

Revelling/Reckoning」なんてアーニーが作ったホワイトアルバムだし、

Educated Guess」収録の「Swim」なんて、もうソングライティングだけでも、

誰も真似できない新しいジャンルを作ったような感じだし。

その後も、ずっと私の音楽嗜好のど真ん中にアーニーがいます。

最後の来日から15年以上経ってますね。そろそろ来日してくれないかなぁ。

この1曲に選んだ「Shameless」。またライブで聴きたい曲です。

Dilate
Righteous Babe

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