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ドクター・ジョンのおすすめ「この1曲」

この1曲

ニューオーリンズ・ファンクの重鎮

お気に入りのミュージシャンの楽曲の中で一番好きな曲を選んで紹介していく「この1曲」。

今日は亡くなって1年が経ちました。ドクター・ジョンを取り上げます。

ドクター・ジョンは1941年アメリカ・ルイジアナ州・ニューオーリンズ出身のシンガー・ソングライター。

彼の音楽性はブルース、ポップス、ジャズ、ブギ・ウギ、ファンク、ロックンロールなどを組み合わせたものでした。

16歳の時、エース・レコードのプロデューサーとして雇われ、多くのアーティストとの仕事の経験を積みました。

また、1950年代後半のニューオーリンズでは、地元バンドに参加しギグを行っていました。

1960年ころ、フロリダ州ジャクソンビルのギグで事件に巻き込まれた際に、銃撃で左手の薬指を負傷。彼はギタリストとしてのキャリアを断念します。

負傷後はベースに転向した後、ピアノを主な楽器とし、プロフェッサー・ロングヘアの影響を受けたスタイルを確立しました。

1965年にロサンゼルスに移住。1960年代から1970年代にかけてロサンゼルスの人気セッション・ミュージシャンとなりキャンド・ヒートやフランク・ザッパのアルバムに参加しました。

1968年にはブードゥー教の文化を背景にしたアルバム「Gris-Gris」をリリースしソロデビュー。

1971年のアルバム「The Sun, Moon, and Herbs」がリリースされる頃には、エリック・クラプトンやミック・ジャガーなどのアーティストがこのアルバムのセッションに参加していて、彼は注目すべきカルト的なファンを獲得していました。

1972年のアルバム「Dr. John’s Gumbo」はニューオーリンズの古いポピュラー音楽を蘇らせた試みとして高い評価を受けました。

1973年ニューオーリンズのファンク・アルバム「In The Right Place」をリリース。このアルバムはドクター・ジョンをニューオーリンズ・ファンクの主要なアンバサダーの一人として確立させました。

シングルカットされた「Right Place, Wrong Time」はビルボード・HOT100で9位を獲得する最大のヒット曲となりました。

その後も独自路線の音楽性で晩年まで活躍します。

1989年にはアルバム「In a Sentimental Mood」の楽曲「Makin’ Whoopee!」がグラミー賞の最優秀ジャズ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞。

1992年アルバム「Goin’ Back to New Orleans」をリリース。再びニューオーリンズにスポットを当てたこのアルバムはグラミー賞の最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム賞を受賞します。

2005年にはハリケーン・カトリーナで甚大な被害を受けたニューオーリンズのチャリティEP「Sippiana Hericane」をリリース。

2008年にもハリケーンからの復興途上のニューオーリンズを題材とした「City That Care Forgot」をリリース。グラミー賞の最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム賞を受賞します。

2011年にはロックの殿堂入りを果たします。

2019年6月6日、心臓発作のため77歳で亡くなりました。

ドクター・ジョンで一番好きな曲

私がドクター・ジョンに出会ったのはいろんな音楽を吸収していた浪人時代。

最初に聴いたアルバムが「Dr. John’s Gumbo」でした。

このアルバムのオリジナリティあふれる音楽性にハマり、「Gris-Gris」や「In The Right Place」など様々なアルバムに手を出していきました。

聴き出したころは「Goin’ Back to New Orleans」のころでまだまだ現役バリバリでしたね。

そんなドクター・ジョンの楽曲で一番好きな曲は、候補が多くあり迷いますね。

Such a Night」、「Right Place Wrong Time」「I Walk on Guilded Splinters」「Let’s Make a Better World」などなど、これもその時によって変わりそう。

で、決めたのは「Dr. John’s Gumbo」収録の「Iko Iko」。

またボ・ディドリー・ビートの曲を選んでしまった。笑。

転がるピアノ、独特なダミ声が最高です。

アルバムの1曲目ですが、イントロからニューオーリンズに連れて行ってくれるサウンドです。

ガンボ(紙ジャケット仕様)
ワーナーミュージック・ジャパン

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