男が女を愛する時
おすすめのミュージシャンの最高の1曲を選んで紹介していく「この1曲」。
今日はパーシー・スレッジを取り上げます。
パーシー・スレッジは1941年アメリカ・アラバマ州レイトン生まれのソウル・シンガー。
地元のレイトンで農業に従事したのちに、アラバマ州シェフィールドの病院で看護師として働いていました。
1960年代半ばまでは平日は病院で働き、週末にはザ・エクスワイアーズ・コンボの一員として南東部をツアーしていました。
レコード・プロデューサーのクイン・アイヴィーとの縁でアトランティック・レコードと契約し、1966年にシングル「When a Man Loves a Woman(邦題:男が女を愛する時)」をリリース。
この曲がビルボードのR&Bシングル・チャートとホット100の両方で1位を獲得する大ヒットを記録し、
アトランティック・レコードのシングルとしては初めてとなるゴールドディスクを獲得しました。
イギリスでは2度ヒットしていて、1966年に4位になり、1987年に2位となっています。
ソウルアンセムとも言えるこの曲はキャリアの基礎となり、
「Warm and Tender Love」、「It Tears Me Up」、「Take Time to Know Her」、「Love Me Tender」、「Cover Me」とヒットを続けました。
また、「When a Man Loves a Woman」を収録したアルバム「When a Man Loves a Woman」(1966年)は、
R&Bアルバム・チャートで2位、総合チャートで37位を獲得しました。
1970年代には「I’ll Be Your Everything」と「Sunshine」がチャートに入り、
また、オランダ、ドイツ、アフリカ大陸など、世界中でコンサートをおこないました。
特に南アフリカでは年間平均100回のコンサートをおこなうなど大人気でした。
80年代以降はリリースの頻度を落としますが、1995年にはスティーヴ・クロッパーやボビー・ウーマックがゲスト参加したアルバム「Blue Night」を発表し、健在ぶりを示しました。
2015年に肝癌のため死去。73歳でした。
パーシー・スレッジで一番好きな曲
私がパーシー・スレッジに出会ったのは高校生のころ。
スタックス周辺を聴いていた私に、予備校同級生のシブい趣味の女の子が「これ聴いたことある?」と渡してくれたのがパーシー・スレッジのベストでした。
私は全く知らなかったのですが、家に帰って聴いてみると、「ああ、これね!」という感じでした。
もちろんその時聴いていた曲が「When a Man Loves a Woman」。
私が選ぶ「この1曲」です。
パーシー・スレッジを知らずとも、この曲を知らないわけがないくらいの有名曲ですね。
もう出だしでノックアウトです。高い声、すごい声量。音圧が直接心に届きます。
他のミュージシャンのカバーも多く、
マイケル・ボルトン、ベット・ミドラー、スペンサー・デイヴィス・グループ、レオン・ラッセル、アーロン・ネヴィル、ナタリー・コール、ウェス・モンゴメリーなどが取り上げています。
1曲だけとなるとこの曲になっちゃいますが、「Warm and Tender Love」や、「Take Time to Know Her」など特にバラードで名曲の多いパーシー・スレッジですね。
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