スティーヴ・マリオットはもっと評価されていておかしくない
バンド、ミュージシャンの最高の1曲を選んで紹介する「この1曲」。
以前、フェイセズ は取り上げましたが、今回はスモール・フェイセスです。
スモール・フェイセスは1965年に結成されたイギリス・ロンドン出身のロック・バンド。
ザ・フーと並んでモッズ・バンドの代表といえるバンドでした。
メンバーは以下の通り。
- スティーヴ・マリオット(ギター、ボーカル)
- ロニー・レーン(ベース、ボーカル、ギター)
- ケニー・ジョーンズ(ドラムス)
- イアン・マクレガン(キーボード、ボーカル、ギター)
スティーヴ・マリオットとロニー・レーンが出会ったのが1965年で、
もうその年にデビューを飾っているのはスティーヴ・マリオット元々子役俳優をやっていて、
音楽でもすでにデビューしていたからでしょう。
初めてスティーヴ・マリオットのヴォーカルを聴いたときは、めちゃくちゃびっくりしました。
私はロッド・スチュワート→フェイセズ →スモール・フェイセスと逆行して入っていったので、
え、このヴォーカル、ロッドと同じかそれ以上にすごいじゃんって思いました。
パワフルでハスキー。高音が素晴らしい。身長が162cmと聞いてさらにびっくり。
そして、こんなにすごいヴォーカリスト、ソングライターがいるのに、
なんでそこまで有名じゃないんだろうかという疑問が浮かびます。
特にスティーヴに思うのですが、一言で言うと「なんか、ついてない」です。
レコード会社の選び方、レコード会社の売り方、活動のしかた。
なにか歯車が噛み合ってないというか、世渡りが下手というか。
私の中では5本の指に入るくらい好きなヴォーカリストなので、もっと評価されて欲しい。
そう願う一人です。
スモール・フェイセスで一番好きな曲
そんなスモール・フェイセスですが、売れてないだけで(いや、それなりには売れてるんだけど笑)、
「Rollin’ Over」、「Itchycoo Park」、「Tin Soldier」、「Lazy Sunday」などなど、名曲はいっぱいあるんですよ。
中でも、一番に据えるとすると1968年発表「Ogdens’ Nut Gone Flake」に収録の、
「Afterglow of Your Love」ですね。
メロディがグッとくる曲で、スティーヴのソウルフルなヴォーカルをたっぷりと聴けるし、
イアン・マクレガンのメロトロンもいい。
ほんと、売れなかったのが不思議。いや、それなりには売れてるけど。
スティーヴ・マリオットはアメリカで成功したかったんでしょうね。
でもそこは「ついてなかった」だけです。
ポール・ウェラーをはじめとする多くのミュージシャンから敬愛を集めているところを見ると、
最高のミュージシャンズ・ミュージシャンであったことは間違いなし。
もうすぐ亡くなって29年ですか。
早いものですが、何かの拍子にいきなりブレイクしてもおかしくないですね。
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