厳しい残暑が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は今年は9連休をいただいた夏休みを、ほぼまるっと推定コロナ感染で潰してしまいました。。。流行ってるんですよね今。
体調が悪い時は音楽を聴くことも、映画を見ることも、読書もままならず、ただただ寝ているだけになってしまいますね。健康の大切さは病の時により強く感じます。
皆さんも健康第一でお過ごしください。
さて、6回目となった10 songs playlist。今回のテーマは、「ピアノトリオ」。また10曲に絞るの大変な企画です。選曲を始めると予想通り候補曲で溢れかえる事態に。。。かといって私自身の守備範囲も広くないのですがね。入れられなかった曲も多々ありますが、楽しんでいただければと思います。
The Cure / Keith Jarrett, Gary Peacock, Jack DeJohnette
オープニングはスタンダーズにしようと決めていたのですが、候補曲は多く、逡巡する日々。
決めた曲は結構私らしさが出てると思う「The Cure」。同名のライヴアルバム「The Cure」(1991)に収録されているキース・ジャレットのオリジナル曲です。
ブログを以前から読んでくれている方には私がリフレイン好きということはバレているはずですが、この曲もね、キースのサディスティックなまでに繰り返す攻撃的な左手と流麗で豊かな情感表現の右手の対比がたまりません。
Ghostrumental / Vijay Iyer, Linda May Han Oh, Tyshawn Sorey
2曲目はヴィジェイ・アイヤーの「Ghostrumental」を。昨年2024年に発表された「Compassion」に収録されています。このアルバムは本当によく出来ていてよく聴きました。中でもこの曲が私好みのど真ん中。何度聴いてもゾクゾクする。2曲目にしてもう結構満足な気分にさせてくれる。
Little Rootie Tootie / Thelonious Monk
3曲目はセロニアス・モンクの「Little Rootie Tootie」。1954年発表の「Thelonious Monk Trio」に収録されています。これは、まだジャズを聴き始めた浪人生の私が頭をカチ割られるような衝撃を受けた曲。しかも出だしの3叩きで。ピアノが打楽器と知った。個性強くてかっこ良すぎる。
Tuesday Wonderland / Esbjörn Svensson Trio
4曲目はE.S.T.の「Tuesday Wonderland」。2006年発表の同名アルバムに収録。
まず、硬質で重厚な左手。メタルでも始まるのかと思うくらいの音質。そこに乗っかってくる超絶美メロ。エモい。エモすぎる。大好き。
残念ながらリーダーのエスビョルン・スヴェンソンは亡くなってしまったけれど、北欧ジャズのエモさは次代に引き継がれてますね。
Circle Waltz / The Don Friedman Trio
前半ラストの5曲目はドン・フリードマン・トリオの「Circle Waltz」。1962年の同名アルバムに収録されています。
同年代のビル・エヴァンスと比べられることも多かったドン・フリードマンですが、この盤はジャズ・ファンの人気も高い1枚ですね。
この曲でのピアノとベースの付かず離れず、創造力豊かな進行がかっこいい。
Rise And Shine / Robert Glasper
続いて6曲目はロバート・グラスパーの「Rise And Shine」。2005年のブルーノートからのメジャー・デビュー・アルバム「Canvas」に収録されています。
グラスパーといえばHIPHOP、R&B、SOULなどブラック・ミュージックを取り上げることでジャズの進化に貢献してきた現代の第一人者のひとりですが、元はこういうピアノトリオでのし上がってきた人。ここではキレキレのピアノプレイが聴けます。
Africa / Tingvall Trio
7曲目はティングヴァル・トリオの「Africa」を選曲。2023年発表の「Birds」に収録されています。このアルバム、キャリアの長い彼らの作品の中でも1、2を争うほどの出来じゃないかと個人的には思っています。最近リリースされた新作もいい感じ。脂がのってきましたね。
この曲もエモーショナル&美メロで大好きな曲。
Days Of Wine And Roses / Oscar Peterson Trio
8曲目はオスカー・ピーターソン・トリオの「Days Of Wine And Roses」。1964年のアルバム「We Get Requests」に収録されています。
ピアノトリオの特集でピーターソンは絶対に入れたかったのです。親父にもらったジャズのレコード数枚の内の1枚がこれで思い入れもかなりありますし、何よりこの曲。「Days Of Wine And Roses」は多くの演奏がありますが、最初に脳内に流れるのはピーターソンの喜々としたピアノなんですよね。
Seymour Reads the Constitution / Brad Mehldau
9曲目はブラッド・メルドー・トリオの「Seymour Reads the Constitution」。2018年の同名アルバムに収録されている自作曲です。かっこいい曲書きますよね。ほんと。
ミディアム・テンポで3人のコンビネーションだったり音の出し入れのバランスが完璧。とくに盟友ラリー・グレナディアの音選びが素晴らしい。
Nardis / Bill Evans Trio
ラスト10曲目はビル・エヴァンス・トリオの「Nardis」。1961年のアルバム「Explorations」に収録されています。
この曲はマイルス・デイヴィスの作曲ですが、おそらくエヴァンスも作曲に参加していたようなもんなんでしょうね。エヴァンスはこの曲を何度も録音し、彼の代表曲のひとつとなりました。
これぞエヴァンスという感じの澄んだ音。ラファロの歌心あふれるベース。モティアンのブラシもたまらんです。
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