聴けば聴くほどハマる
そのミュージシャンのおすすめの曲を1曲だけ選曲して紹介していく「この1曲」。
今日はヴァン・モリソンを取り上げます。
ヴァン・モリソンは、1945年北アイルランド・ベルファスト出身のミュージシャンです。
1964年に「Gloria」などで知られるゼムのメンバーとしてデビューしたヴァン・モリソンは、
1966年のアメリカ・ツアー後にゼムを脱退し、アメリカでソロに転向。
翌年の1967年にシングル「Brown Eyed Girl」でデビューしました。
その後デビュー・アルバム「Blowin’ Your Mind!」もリリースしますが、
これは本人の許可なくリリースされたもので、レコード会社を移籍。
ワーナーで吹き込んだ「Astral Weeks」はわずか3回のセッションで完成させたアルバムですが、
現在も語り継がれる、ロック史上に残る名盤ですね。
私がヴァン・モリソンに出会ったのもこのアルバム。
ヴァン・モリソンは気になりつつも、ずっと手を伸ばさずにいたミュージシャンだったのですが、
会社の先輩にアルバムを借りたことがきっかけでどハマりしました。
ヴァン・モリソンというと、独特なソウルフルな歌唱が特徴ですが、
すごい声量で歌っているのに心地良い。何かマジックを使っていますよね。
そして全てのアルバムがいわゆる“スルメ系”で、聴けば聴くほど味が出てきます。
「Astral Weeks」の次に出したアルバムが、1970年の「Moondance」。
前述の先輩ですが、私の反応を楽しむためなのか、
「Astral Weeks」と「Moondance」を同時に貸したんですよ。
一聴してわかりやすい「Moondance」の方を最初は多く聴いていましたね。
分かってきてからは「Astral Weeks」も同じく聴き込んでいくのですが。
でも、あの時、同時に貸してくれて助かりました。ありがとうTさん。
そんなわけで、「Moondance」は初心者にもおすすめなポップなアルバムです。
全ての楽曲に隙がないし、音も心地良い。
その後も唯一無二な音楽性で傑作を量産していきます。
そして昨年も新作を出すなど、ほんとに元気。まだまだやってくれそうなヴァン・モリソンです。
私は、前述2枚と、「Saint Dominic’s Preview」、「Veedon Fleece」あたりがフェイバリットです。
ヴァン・モリソンで一番好きな曲
ヴァン・モリソンで一番好きな曲はアルバム「Moondance」のタイトル・トラック、
「Moondance」を選曲しようと思います。
最初聞いた時、「これ、すげー」って思いましたね。
ピアノ、サックス、フルート、そしてリズム・セクションはもうジャズそのもの。
すべての楽器のアンサンブル、音量が完璧だと思いました。
多くのアーティストがカバーするのも頷けるキャッチーなメロディも素晴らしい。
ただ、曲で切り取るのが失礼になっちゃう気もするんですよね。
頭の中ではムーンダンスからクレイジー・ラヴの流れを再現できるほどですし、
やっぱりアルバムで聴きたいヴァン・モリソンです。
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