南部の影響を受けたアメリカン・ロックのバンド
ミュージシャン、バンドの好きな曲、最高の1曲だけを選んでおすすめする「この1曲」。
今日はリトル・フィートの「この1曲」。
リトル・フィートは1969年にアメリカ・ロサンゼルスで結成されたロック・バンド。
デビュー当時のメンバーと担当楽器は以下の通り。
- ローウェル・ジョージ(ヴォーカル、ギター、ハーモニカ)
- ビル・ペイン(キーボード、ヴォーカル)
- ロイ・エストラーダ(ベース)
- リッチー・ヘイワード(ドラムス)
1969年にフランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンションのメンバーだったローウェル・ジョージとロイ・エストラーダを中心に結成されました。
ワーナーと契約し、1971年にファースト・アルバム「Little Feat」をリリースしてデビュー。
1972年にはセカンド・アルバム「Sailin’ Shoes」をリリース。
これらの2枚はアメリカのルーツ・ミュージックから影響を受けたロック・アルバムで、
批評家からの受けも良かったにもかかわらず、商業的には成功しませんでした。
これがメンバー間に亀裂を生み、ロイ・エストラーダが脱退。バンドは解散の危機に陥ります。
エストラーダの後任として、ケニー・グラッドニーが加入。そして、新たにポール・バレア、サム・クレイトンを迎え、危機を乗り越えます。
- ローウェル・ジョージ(ヴォーカル、ギター、ハーモニカ)
- ビル・ペイン(キーボード、ヴォーカル)
- ポール・バレア(ギター、ヴォーカル)
- ケニー・グラッドニー(ベース)
- リッチー・ヘイワード(ドラムス)
- サム・クレイトン(パーカッション)
このメンバーでレコーディングし、1973年に発表されたサード・アルバム「Dixie Chicken」はニューオリンズ・ファンク色を強く押し出したものとなり、
次作1974年発表の「Feats Don’t Fail Me Now(邦題:アメイジング!)」でも、
より南部色の強いファンクアルバムとなって、初めてビルボードTOP40に入るヒットとなりました。
1975年の「The Last Record Album」、1977年の「Time Loves a Hero」では、ジャズ、フュージョンに傾倒し、
ローウェル・ジョージとほかのメンバーとの音楽性の違いが顕在化。
結局、1979年にローウェル・ジョージはソロ・アルバム「Thanks I’ll Eat It Here」を発表し、リトル・フィートの解散を宣言。
しかし、その直後に心臓発作で亡くなってしまいます。
残されたメンバーはローウェル・ジョージの未完成のレコーディングをもとに、
アルバム「Down on the Farm」を制作。
リリース後にリトル・フィートは正式に解散しました。
その後、1987年に残ったメンバーで再結成。
メンバーの入れ替わりを続けながらも現在も活動中です。
リトル・フィートで一番好きな曲
私がリトル・フィートに出会ったのは大学に入りたての頃。
当時はブラック・クロウズのような南部テイストのするロックを聴いていました。
同期の連中にもそういう人が数人いて、リトル・フィートもスライド・ギターをやっていた女子に「これ聴いてみて」と「Sailin’ Shoes」を渡され、
そこから沼にハマってしまいました。
私が一番好きな曲は、ハマるきっかけとなった曲「Sailin’ Shoes」に収録の「Willin‘」を選曲します。
トラック運転手をモチーフにした曲ですが、聴いているとハイウェイを運転する南部の風景が思い描かれます。
カラッとした天気のときにドライブしながら聴きたい曲です。
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