60年代中盤から後半にかけて活躍したバンド
今日はラヴィン・スプーンフルの楽曲で一番好きな曲「この1曲」を紹介します。
ラヴィン・スプーンフルは1965年アメリカ・ニューヨークで結成されたロックバンド。
デビュー当時のメンバーと担当楽器は以下の通り。
- ジョン・セバスチャン(ヴォーカル、ギター、ハーモニカ、オルガン)
- ザル・ヤノフスキー(ギター、ヴォーカル)
- スティーヴ・ブーン(ベース、ヴォーカル)
- ジョー・バトラー(ドラムス、ヴォーカル)
1965年7月20日にセバスチャンが作曲した「Do You Believe in Magic」を初のシングルとしてリリース。ビルボードHOT100で9位を記録するヒットとなります。
つづくシングル「You Didn’t Have to Be So Nice」は1965年11月にリリースされ、10位を記録。同月にはファースト・アルバム「Do You Believe in Magic」もリリース。全米32位を記録します。
その後も「Daydream」(全米2位)、「Did You Ever Have to Make Up Your Mind?」(全米2位)、「Rain on the Roof」(全米10位)、「Nashville Cats」(全米8位)とシングル・ヒットを続け、「Summer in the City」では初の全米1位を獲得。
アルバムも1966年3月発表のセカンド・アルバム「Daydream」が全米10位。1966年11月発表のサード・アルバム「Hums of the Lovin’ Spoonful」が全米14位を記録します。
ラヴィン・スプーンフルの楽曲は映画にも多く使用されていて、「Pow!」がウディ・アレン監督の初の長編映画「What’s Up, Tiger Lily」のオープニングテーマとして使用され、 その後まもなく、フランシス・フォード・コッポラの2作目の映画「You’re a Big Boy Now」の音楽をジョン・セバスチャンが作曲し、ラヴィン・スプーンフルがサウンドトラックの音楽を担当。その中には全米15位を記録した「Darling Be Home Soon」も含まれていました。 さらに、ミケランジェロ・アントニオーニの映画「ブローアップ」には、ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコックが演奏したラヴィン・スプーンフルの「Butchie’s Tune」のインストゥルメンタル・バージョンが収録されました。
ヤノフスキーは1967年5月にリリースされたサウンドトラック・アルバム「You’re a Big Boy Now」の後にバンドを脱退。サンフランシスコでマリファナ所持で逮捕されたことが原因でした。後任として元モダン・フォーク・カルテットのジェリー・イエスターが加入します。
その後、2枚のシングル「She Is Still a Mystery」と 「Money」、1967年のアルバム 「Everything Playing」をリリースしますが、1968年初頭にセバスチャンがグループを脱退し、ソロ活動を開始します。
グループはトリオ編成となり、ドラマーのバトラーが新たにリード・ヴォーカルとなりますが、ソングライターのセバスチャンを失った影響は大きく、1969年のアルバム「Revelation」のリリース後に解散しました。
ラヴィン・スプーンフルで一番好きな曲
ラヴィン・スプーンフルは日本ではあまり知名度もなく、評価も高くないバンドかもしれませんね。私は子供のころから「Do You Believe in Magic」はラジオやテレビで聴いて知っていましたが、アルバム単位で聴いたのは浪人時代だったと思います。アルバムで一番好きだったのは「You’re a Big Boy Now」。これはよく聴き込みました。
ラヴィン・スプーンフルで一番好きな曲「この1曲」は、「Do You Believe in Magic」、「Didn’t Want To Have To Do It」、「On the Road Again」、「Summer in the City」などが候補に挙がりますが、一番聴き込んだアルバム「You’re a Big Boy Now」収録の「Darling Be Home Soon」を選曲します。のちにジョー・コッカーやアソシエーションもカバーしている名曲ですね。
アコースティック・ギターから始まって、ストリングスやホーンも入って徐々に盛り上がっていくのが感動的。
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