ソロ・アルバムは日本で先に発売された
ミュージシャンごとの一番好きな曲を選んで紹介していく「この1曲」。
今日は前回、前々回に引き続き、ソロアーティストとしてのポール・ウェラーを取り上げます。
ポール・ウェラーは1958年イギリス生まれのミュージシャンです。
ザ・ジャムで1977年デビューし、スタイル・カウンシルでの活動を経て、
1989年からソロ活動を始めます。
ソロ活動ではスタイル・カウンシル時代とはまた変わって、
ギターを中心に据えた骨太でグルーヴィーなロックを、
ポール・ウェラーの声質にも合ったサウンドで表現しているのが特徴的だと思います。
イギリス本国でのレコード契約がまとまらず、日本のポニー・キャニオンからソロ・アルバムを発表したのが1992年のこと。
当時の雑誌は結構ポール・ウェラーの記事が多かった覚えがありますし、
私は「俺たちのポール・ウェラー」感を持って応援していました。
その後、イギリスでもアルバムは発売され、ブリットポップのブームにも乗っかって、
サード・アルバム「Stanley Road」は全英1位を獲得します。
そして今ではイギリス・ロック界のゴッドファーザーみたいな感じで、
多くのミュージシャンからリスペクトされています。
ポール・ウェラーで一番好きな曲
そんなポール・ウェラーで一番好きな曲ですが、2000年発表の5作目「Heliocentric」に収録された、
「Sweet Pea, My Sweet Pea」を選曲します。
このアルバム、40代を迎えたポール・ウェラーの円熟味溢れるアルバムで、
肩の力が抜けてる大好きなアルバムなんですが、特にこの曲が好き。
アコースティックギターとピアノが印象的な曲で、ライブで近くで聴きたい曲なんですよね。
この曲ってメロディは昔ながらのポール節だと思うんです。
スタカンや後期のジャムでやっててもおかしくないし、
特にスタカンが演奏した場合のアレンジは頭に浮かんできます。
スピード上げて、ホーンセクションとコーラスが入ってって感じです。
だけど、このアレンジで演れるのはこの40代を超えたポール・ウェラーならでは。
いろいろあって決してストレートに進んできたわけではないですが、
彼の歩んできた道がこの音を奏でさせたという気もしています。
60を超えてまだまだ元気。いつまでもカッコよく、いいアルバムを作って欲しいです。
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