アンビエント音楽の創始者
そのミュージシャンの中で最も好きな曲を選んで紹介する「この1曲」。
今日はブライアン・イーノを取り上げます。
ブライアン・イーノは1948年生まれのイギリス・サフォーク州、ウッドブリッジ出身の音楽家、作曲家、プロデューサーです。
もともと美術を学びながら、電子楽器や音声理論に傾倒していったイーノが音楽活動を始めたのは1970年代に入ってから。
1971年にはロキシー・ミュージックにシンセサイザー奏者として参加します。
2枚のアルバムに参加したのちに脱退し、ソロの音楽家として活動を開始。
新しい音楽を開拓していく前衛的な作風で、多くのソロ・アルバムや、
著名な共演者との共作アルバムを制作していて、
特に「Ambient 1: Music for Airports」をはじめとするアンビエント音楽というジャンルの創始者として知られています。
また、プロデューサーとしても一流で、世間的にはこちらの方が有名でしょう。
デヴィッド・ボウイ、U2、トーキング・ヘッズのアルバムを制作しヒットに導いています。
ブライアン・イーノで一番好きな曲
ブライアン・イーノの作品は曲で切り取ることが難しく、選ぶのも気が引けます。
アルバムでいうと、「Ambient 1: Music for Airports」をはじめアンビエント・シリーズは外せないですね。
アンビエント・シリーズはジャケットが素晴らしいものばかりなので、どれもレコードで持っていたい作品群です。
それと、デヴィッド・バーンとの共作「My Life in the Bush of Ghosts」も大好きな1枚。
共演モノでいうとロバート・フリップとのフリップ&イーノ名義での諸作も必聴ですね。
イーノを聴いたことがない方にはまずはこの辺りで入りやすいものから聴いていってもらいたいですが、
イーノ入門としても最適で、しかも曲ごとに切り取っても大丈夫なアルバムがあります。
それが1975年の「Another Green World」や1977年「Before and After Science」などのいわゆる歌モノ。
どちらもかなりポップな仕上がり。
「Before and After Science」では同時期にデヴィッド・ボウイとベルリン三部作を制作していたこともあり、
ボウイに通じるテイストの曲も多いですね。
今では歌うことはなくなったイーノですが、私はヴォーカリストとしても大好きです。
これらのアルバムはアンビエント系とは異なり、時と場所を選ばないので結構重宝しているんです。
さて、ブライアン・イーノで一番好きな曲ですが、この辺りの歌モノのアルバムから。
1975年発表「Another Green World」収録の「I ‘ll Come Running」を選曲しました。
この曲は軽快なピアノの出だしが気分をポジティヴにさせてくれます。
ポップ・ソングですが、そこはイーノですから、バックの演奏でいろんなことしてます。
イーノのヴォーカルも澄んでいて気持ちがいいです。
今の時期のウォーキングには最適な1曲ですね。
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