黒縁眼鏡とスーツがトレードマーク
おすすめミュージシャンの楽曲で一番好きなものを選び、紹介する「この1曲」。
今日はロックンロール特集3日目。バディ・ホリーを取り上げます。
バディ・ホリーは1936年アメリカ・テキサス州・ラボック出身のロックンロール・シンガー、ギタリスト。
4人兄弟の末っ子として生まれたバディ・ホリーは幼い頃からさまざまな音楽に触れ、11歳からギターの演奏を始めました。
1954年には中学時代の同級生ボブ・モンゴメリーと「バディ&ボブ」を結成。
地元ラボックのラジオ局やイベントで演奏を始めます。
1955年、高校を卒業したバディは音楽の道に進むことを決意します。
そんな矢先、地元のショーにエルヴィス・プレスリーが出演し、バディ&ボブはその前座を務め、ニューヨークのコットンクラブでもオープニングを飾りました。
その後もビル・ヘイリー・アンド・ヒズ・コメッツの前座を担当し、これがきっかけでデッカ・レコードと契約。
しかしこの契約はバディのソロ契約でボブは含まれていませんでした。これには不満もありましたが、ボブの説得でバディはソロ契約を結びました。
1956年4月、「Blue Days, Black Nights」をリリースしソロデビューします。
続いてセカンド・シングル「Modern Don Juan」もリリースしますが、どちらの曲も印象に残ることはなく、デッカとの契約は終了します。
その後はブランスウィック・レコードと契約し、1957年5月27日「That’ll Be the Day」をリリース。
「That’ll Be the Day」はチャートを上昇し、全米・全英で1位を獲得する大ヒットとなりました。
その勢いで1957年7月に「Peggie Sue」、10月に「Oh, Boy!」をリリースし、2曲ともTOP10に入りました。
続いて1957年11月にリリースされたアルバム「Chirping Crickets」は、イギリスのアルバム・チャートで5位を記録しました。
以降はチャートの常連となり、数々のヒット曲を生み出していきます。
1959年初旬、後にカントリー・ミュージックのスターとなるウェイロン・ジェニングス(ベース)、有名なセッション・ミュージシャンのトミー・オールサップ(ギター)、カール・バンチ(ドラムス)からなる新しいバンドを結成しアメリカ中西部のツアーに乗り出しました。
アイオワ州クリア・レイクでのライヴの後、飛行機をチャーターしてミネソタ州ムーアヘッドへ向かいますが、離陸後すぐに飛行機は墜落し、バディ・ホリーは事故死してしまいます。まだ22歳でした。
バディ・ホリーで一番好きな曲
バディ・ホリーというと今では雛形となっているギター×2、ベース、ドラムスというバンドスタイルを確立したことで知られていますが、
影響を受けたバンドも多く、その代表格がビートルズであり、ストーンズでした。
ストーンズはデビュー当初「Not Fade Away」のカバーをシングルリリースしていますし、
ビートルズもそのバンド名「カブトムシ」はバディのバンドであるクリケッツ(コオロギ)から影響を受けているという話もあります。
そんなバディ・ホリー。短い期間の活動ですが、数多くの名曲を残しています。
「この1曲」には「That’ll Be The Day」を選曲します。
白人ロックンローラーはエルヴィスにしろ、昨日紹介したジーン・ヴィンセントやエディ・コクランにしても、不良の原型を見ることができると思うのですけど、
黒縁メガネとスーツがトレードマークのバディにはそういうワルさは感じられず、
ヒーカップ唱法で歌っていますが、セックスアピールには感じない。
バディ・ホリーはちゃんとしていて(いい人で)、健康的なイメージ。
この曲も健康的でポップ。独特な曲調が特徴的ですね。
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