ポストパンクにエレクトロニックやダンス・ミュージックを融合
昨日のジョイ・ディヴィジョンに引き続き、今日はニュー・オーダーの中で一番好きな曲「この1曲」を紹介します。
イアン・カーティス自殺という悲劇で活動を停止したジョイ・ディヴィジョン。残されたメンバーは話し合った末に、活動継続を選択します。
「メンバーが一人でも欠けたらジョイ・ディヴィジョンの名前でバンド活動は行わない」という決まり事を守るかたちで、新たなバンド名を「ニュー・オーダー」とし、ギターのバーナード・サムナーがヴォーカルも担当することになりました。
さらに、モリスのガールフレンドのジリアン・ギルバートが1980年10月初旬にキーボーディストとギタリストとしてバンドに招かれ、1980年10月25日に初のライブをおこないます。
1981年1月に最初のシングル「Ceremony」、11月にはファースト・アルバム「Movement」をリリース。ジョイ・ディヴィジョン時代の音楽性を引き継ぎ、ダークで陰鬱な曲調でしたが、
ニューヨークでポスト・ディスコ、フリースタイル、エレクトロを紹介された影響が大きく、 モリスは独学でドラム・プログラミングを学び、その後のシングル「Everything’s Gone Green」と「Temptation」はダンス・ミュージックへと舵を切りました。
1983年5月にリリースされたセカンド・アルバム「Power,Corruption & Lies(邦題:権力の美学)」はシンセサイザーをベースにした作品で、ジョイ・ディヴィジョン時代とは劇的な変化を見せます。全英4位を記録。
この方向性をさらに推し進めたのが、1983年5月にリリースされた「Blue Monday」。このシングルはイギリスで最も売れたインディペンデント12インチ・シングルとなりました。
1985年のサード・アルバム「Low-Life」は全英7位。1986年の4thアルバム「Brotherhood」は全英9位とセールス的にも成功を収めます。
イビサ島のメディテレーニアン・サウンド・スタジオで録音された「Technique」は1989年2月にリリースされました。アシッドハウスの影響と、伝統的なロックサウンドがミックスされた音楽性ではじめて全英チャート1位を獲得します。
ファクトリー・レコードの破産に伴い、6thアルバム「Republic」は1993年にロンドン・レコードから発表。全英1位、アメリカでも11位を獲得します。
しかし、このころからバーンバード・サムナーと他の3人との間に亀裂が生じ、8月に行われたレディング・フェスティバルを最後に活動を休止。それぞれソロ活動を活発化させます。
1998年に5年ぶりに顔を合わせ、活動再開を決めます。その後は2001年にジリアン・ギルバート、2007年ピーター・フックが相次いで脱退。この時点で解散状態となりますが、2011年に再結成。ジリアン・ギルバートが復帰しますが、ピーター・フックは参加しませんでした。
ニュー・オーダーで一番好きな曲
ニュー・オーダーは最初に聴いたアルバムが「Power,Corruption & Lies(邦題:権力の美学)」で、ジョイ・ディヴィジョンがこう変わるのかとびっくりしたのを覚えています。
一番のお気に入りアルバムもやっぱりこのアルバムで、かなり聴き込んだ作品。
私が大学時代に聴き出した頃、ニュー・オーダーはちょうど活動休止期間だったので、2001年の「Get Ready」がリアルタイムで聴いた最初のアルバムでした。
さて、曲となるとどうなるか。まあ、迷いましたけれども、ニュー・オーダーで一番好きな曲「この1曲」は、超有名曲の「Blue Monday」を選びます。
打ち込みドラムとシンセサイザーが印象的。そして、フッキーのベースは暴力的なまでに同じフレーズを繰り返します。
テクノを取り入れたダンサブルな曲調は、この後のマッドチェスターに多大な影響を与える記念碑的な作品ですね。
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