ヘヴィメタルとハードロックの先駆者
おすすめのミュージシャンやバンドのなかで最も好きな楽曲を選び、紹介していく「この1曲」。
今日はディープ・パープルを取り上げます。
ディープ・パープルはイギリス・ハートフォードで結成されたハードロック・バンド。
メンバーを入れ替えながら活動を続け、第9期にあたる現在も活動中です。
全盛期と評される第2期のメンバーは以下の通り。
- リッチー・ブラックモア(ギター)
- イアン・ギラン(ヴォーカル)
- ロジャー・グローヴァー(ベース)
- ジョン・ロード(キーボード)
- イアン・ペイス(ドラムス)
1968年5月ファースト・アルバム「Shades of Deep Purple」をリリースしデビュー。
6月には、ジョー・サウス の曲をカバーした「Hush」をシングル・カット。
これがアメリカで4位を記録するヒットとなりました。
この時期は、まだハード・ロックではなく、サイケデリックなサウンドでした。
1968年6月に「The Book of Taliesyn」、1969年6月「Deep Purple」をリリース。
1969年あたりから、一定の評価を受けていた現状のサイケデリック・ロックの路線を継続したいジョン・ロードと、ハード・ロック路線を目指すリッチー・ブラックモアが対立。
ブラックモアは一度だけハードロックを志向するアルバムを作ってファンの反応をみたいと提案。
これをロードが承認する形で4作目「Deep Purple in Rock」は制作されます。
1970年に発表された「Deep Purple in Rock」はイギリスで4位を獲得。シングル・カットされた「Black Night」もイギリスで2位とヒットします。
この結果、ディープ・パープルはハードロック路線を進むことが決定し、楽曲制作はブラックモアが主体となっておこなうことになりました。
続く5作目「Fireball」(1971年)ではイギリス1位、アメリカ32位を獲得。
そして6作目「Machine Head」(1972年)がリリース。このアルバムはイギリスで1位、アメリカでも最高7位。
アメリカでは、Top200位以内に118週もランクインされるロングセラーとなりました。
このころからバンドは多忙を極め、メンバー間の不仲もあり、
次作「Who Do We Think We Are」(1973年)を最後にイアン・ギランとロジャー・グローヴァーが脱退。
バンドはデイヴィッド・カヴァデールをヴォーカルに迎え、「Burn」(1974年)、「Stormbringer」(1975年)を制作するも、
今度はリッチー・ブラックモアが脱退。レインボー結成に向かいます。
バンドはギターにトミー・ボーリンを迎え活動を続けますが、結局1976年に解散してしまいます。
その後は1984年に第2期のメンバーで再結成。以降もメンバーを変えながら活動を続けています。
ディープ・パープルで一番好きな曲
さて、ディープ・パープルで一番好きな曲ですが、私は第2期(1969年〜1973年)が好きで、選ぶのはこの期間の曲ということになりますが、
ここだけでも名曲が多く、選ぶのは簡単ではありませんでした。
「Speed King」、「Highway Star」、「Smoke on the Water」、「Space Truckin’」などが候補に挙がりますが、
今回ディープ・パープルを聴き直して、私はもうこの辺はお腹いっぱいになってしまっていると感じました。もちろんかっこいいんですけどね。
それで、選んだ曲は「Machine Head」収録の「Lazy」です。
この曲は今聴いてもやっぱりスリリングで革新的な曲だなと感じました。
リッチー・ブラックモアのギターはもちろんなのですが、ジョン・ロードのキーボードが攻めてて大好きです。
私にとってはロードのキーボードあってのディープ・パープルなんですよね。
4分過ぎてもヴォーカルは入ってきませんが、ギターとキーボードの掛け合いだけで全然聴ける曲。
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