ブラック・ミュージックへの傾倒がスタカンを産んだ
そのミュージシャンの最高の一曲を選んで紹介していく「この1曲」。
今日は、前回のジャムに引き続き、ポール・ウェラーが在籍したスタイル・カウンシルを取り上げます。
スタイル・カウンシルは、1982年にジャムを解散させたポール・ウェラーが立ち上げたグループ。
メンバーはポール・ウェラー(ギター/ヴォーカル)とミック・タルボット(オルガン/シンセサイザー)が中心となり、
スティーヴ・ホワイト(ドラムス)、そして、のちにポール・ウェラーと結婚するD.C.リー(コーラス)が参加。
この4人が基本メンバーとなり活動していくことになります。
ジャムの最後のアルバムとなった「The Gift」はホーンセクションが導入されるなど、
ソウルフルで、よりブラック・ミュージックへの傾倒が進んだものでしたが、
ギター・ヴォーカル、ベース、ドラムスの3ピース・バンドという形態であるが故にできないことが増えたんでしょうね。
スタイル・カウンシルはジャムが最後に行き着いた方向性を推し進め、
より自由にやりたい音楽を表現できるユニットとして誕生した感があります。
私はスタカンがリアルタイムの世代
スタイル・カウンシルは1983年にシングル「Speak Like A Child」、
1984年にはファースト・アルバム「Cafe Bleu」を発表し、
ブラック・ミュージックに影響されたスタイリッシュでおしゃれなサウンドが時流にもマッチして、高評価を得ることに成功します。
ただ、ジャムのファンだった人は戸惑ったでしょうね。今までのイメージの真逆行ってますからね。
そういう私はスタカンの方がリアルタイム。
1985年のライブ・エイドも小学生でしたがTVで見てましたし、なんとなくスタカンは記憶に残ってます。
大人になってからもライブ・エイドは何度も観ていますが、
このころのポール・ウェラーはほんとにおしゃれでカッコいい。
ファルセットで歌うポールも私は大好きなんです。
スタイル・カウンシルで一番好きな曲
私が選ぶスタイル・カウンシルの「この1曲」は、先ほど述べたライブ・エイドでも演奏されて、
大盛り上がりだった「Walls Come Tumbling Down!」を選曲します。
メロディはもちろんですが、この高揚感はすごいですね。
効果的なホーンセクション、ミック・タルボットの転がるピアノ、
スティーヴ・ホワイトもパワフルで20歳とは思えない。
そして、前に出過ぎず、バッキング・コーラスとして完璧な仕事をするD.C.リー。
ギターを持たずに歌うポール・ウェラー。
全てがスタイリッシュでかつ盛り上がる曲。
ついでにD.C.リーがめちゃくちゃ美しい。そりゃポール・ウェラーも惚れるわ。
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