ワム!そしてソロでも大成功を収めたミュージシャン
今日はジョージ・マイケルで一番好きな曲「この1曲」を取り上げます。
ジョージ・マイケルは1963年イギリス・ロンドンのイースト・フィンチリーで生まれたシンガーソングライター。
ジョージ・マイケルは1981年にアンドリュー・リッジリーとワム!を結成。ファースト・アルバム「Fantastic」は1983年にイギリスで1位を獲得し「Club Tropicana」などのトップ10シングルを連発。
セカンド・アルバム「Make It Big」は全米1位を獲得しました。シングルには「Wake Me Up Before You Go-Go」(イギリスとアメリカで1位)、「Freedom」、「Everything She Wants」、「Careless Whisper」などがあり、25カ国近くで1位を獲得しました。
マイケルは次第にソロ・ミュージシャンを志向するようになり、最後のシングル「The Edge of Heaven」とコンピレーション・アルバム「The Final」のリリース後にワム!は解散します。
ソロ活動を始めた1987年初頭、マイケルはアレサ・フランクリンとのデュエット曲「I Knew You Were Waiting (For Me)」をリリースし、イギリスとアメリカで1位を獲得。マイケルとアレサ・フランクリンはこの曲で1988年にグラミー賞を受賞しています。
1987年10月、ソロ・デビュー・アルバム「Faith」をリリース。このアルバムはイギリス、アメリカで1位を獲得し、4枚のシングル(「Faith」、「Father Figure」、「One More Try」、「Monkey」)が全米で1位を獲得。全世界で2000万枚以上のセールスを記録しています。
1990年9月にはセカンド・アルバム「Listen Without Prejudice Vol.1」をリリース。UKアルバム・チャートで1位を獲得し、USビルボード200では2位を記録しました。 シングル「Praying for Time」はビルボード・ホット100で1位、イギリスでは6位を記録しました 。
「Listen Without Prejudice」にはシリーズ構想がありましたが、マイケルとソニーがアルバムのプロモーションを巡って訴訟に発展したため、 「Listen Without Prejudice Vol.2」のリリースを取りやめ、エイズ啓発のためのチャリティー・プロジェクト「Red Hot + Dance」に寄付しました。
1994年11月長い沈黙の期間を経て、第1回MTVヨーロッパ・ミュージック・アワードのショーに出演し、新曲「Jesus to a Child」を演奏しました。 この曲は1993年3月に亡くなった恋人アンセルモ・フェレッパへのトリビュート曲。1996年1月にリリースされ、UKシングルチャートで1位、ビルボードでは7位を記録しました。
1996年5月にリリースされたサード・アルバム「Older」は全英1位、全米6位を記録。シングルは6枚リリースされ、イギリスでは全ての曲がトップ3に入るヒットとなりました。
1998年には初のベスト盤「Ladies & Gentlemen: The Best of George Michael」をリリース。イギリスのアルバム・チャートで8週連続1位を記録しました。
1999年にリリースされた「Songs from the Last Century」は、カバー曲を収録したスタジオ・アルバム。全英では2位を記録。
2003年11月には、ソニー・ミュージックと再契約。2004年にリリースされた5thアルバム「Patience」は、全英アルバムチャートで1位を獲得。アメリカでも12位となり、ゴールド認定を受けます。
2014年3月には10年ぶりとなるライブ・アルバム「Symphonica」をリリースし、ソロ・アルバムとしては7枚目の全英No.1アルバムとなりました。
2016年12月25日、心筋炎と脂肪肝を伴う拡張型心筋症のため自宅で死去。53歳でした。
ジョージ・マイケルで一番好きな曲
ワム!時代の楽曲も「Last Christmas」などの有名曲を知っていましたが、リアルタイムで聴いたのはソロになってからでした。当時中学生でしたが、洋楽好きじゃない友人も「Faith」を聴いているほど人気がありましたね。私も「Faith」や、特に「Listen Without Prejudice Vol.1」は大好きで、当時はかなり聴き込みました。
「Listen Without Prejudice Vol.1」といえば、先日Twitter上のタグで「#好きなアルバムジャケ9枚」というのがあって、そこにも選んだくらいこのジャケットが大好き。タイトル「先入観なしに聴け」が示す通り、ジャケットにはジョージ・マイケルの写真はなく、タイトルもおもてには記載されていません。そこには群衆(ほとんどの人が笑顔)のモノクロ写真があるだけ。これはコンセプトを表すジャケットとしては完璧な手法だなと、大人になってから改めて好きになりました。
ジョージ・マイケルで一番好きな曲「この1曲」には「Listen Without Prejudice Vol.1」収録の1曲目「Praying for Time」を選曲します。最近私はこの曲を聴くことが多くなっています。ジョージ・マイケルが30年前に歌った歌詞は、ちょっと難解ですが多難な現代にも通じる内容だと思いますし、亡くなった今になってようやく先入観なしに聴けてる感じがします。
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