アイルランドの国民的バンド
お気に入りのミュージシャンの楽曲で一番好きな曲を選んで紹介していく「この1曲」。
今日はシン・リジィをとりあげます。
シン・リジィは1969年にアイルランド・ダブリンで結成されたロック・バンド。
デビュー当時のメンバーと担当楽器は以下の通り。
- フィル・ライノット(ベース、ヴォーカル)
- エリック・ベル(ギター)
- ブライアン・ダウニー(ドラムス)
1970年にEMIからシングル「The Farmer」をリリースしてデビュー。
デッカ・レコードと契約してロンドンに渡り、1971年4月にデビュー・アルバム「Thin Lizzy」をリリースします。
以降、アルバム、シングルをリリースしていきますが、アイルランドの伝統的なバラード「Whiskey in the Jar」のシン・リジィ版がイギリスで6位を記録した以外は全くチャートに入れませんでした。
1973年の大晦日、エリック・ベルが突然バンドを脱退。その後はスコット・ゴーハムとブライアン・ロバートソンの2人のギターを加えたラインナップとなります。
フォノグラムと新たな契約を結び発表された4作目のアルバム「Nightlife」は、前の3枚のアルバムと同様にチャートには入りませんでした。
ようやく兆しが見えるのが5作目のアルバム「Fighting」。このアルバムは初めてイギリスでチャート入りしました。
1976年3月26日に6作目のアルバム「Jailbreak」をリリース。シングルカットされた「The Boys Are Back in Town」が全世界でヒットし、アルバムはイギリスでは10位、アメリカでは18位を記録し6作目にして初めての大ヒットとなりました。
つづく「Johnny the Fox」は1976年10月にリリースされイギリスで11位、アメリカで52位を記録。
しかしこの頃からライノットとロバートソンの間に不和が起こり始め、次のアルバム「Bad Reputation」のツアー中にロバートソンが脱退。バンドはこれまでもサポートを依頼してきたゲイリー・ムーアを正式メンバーとして迎えます。
1979年4月に「Black Rose」をリリース。イギリスで2位を記録しました。
しかし1979年7月4日、ゲイリー・ムーアは突然シン・リジィを脱退してしまいます。
その後もメンバーの加入、脱退がありつつ活動を続けますが、バンドを覆う薬物問題は根深く、1983年に解散となり、1986年にはフィル・ライノットが薬物過剰摂取により亡くなってしまいます。
シン・リジィで一番好きな曲
シン・リジィは高校時代に初めて聴きました。当時はゲイリー・ムーアの「Still Got the Blues」がヒットしていて、そこから辿っていった感じでした。
なので、最初に聴いたアルバムは「Black Rose」。その後、さかのぼって聴いていきました。
それで出会ったのが「Jailbreak」。このアルバムが一番好きですね。今聴いてもアツい。
シン・リジィの「この1曲」もアルバム「Jailbreak」に収録の「The Boys Are Back In Town」を選曲します。
フィル・ライノットのヴォーカルは音域はそんなに広くないけれど説得力があり、一音に込める言葉の多さなんかはディランの影響を感じます。
この曲はラウドなツイン・ギターのハーモニーが最高ですね。
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