90年代のUKを代表するバンドのひとつ
ミュージシャン、バンドの楽曲の中で一番好きな曲を選んで紹介していく「この1曲」。
今日はザ・ヴァーヴを取り上げます。
ザ・ヴァーヴは1989年にイギリスで結成されたロックバンド。
今までに3度解散していて、最後の解散から10年以上。ずいぶん経ちましたね。
メンバーと担当楽器は以下の通り。
- リチャード・アシュクロフト(ヴォーカル)
- ニック・マッケイブ (ギター、シンセサイザー)
- サイモン・ジョーンズ(ベース)
- ピーター・サリスベリー(ドラムス)
1992年にシングル「All in the Mind」をリリースしてデビュー。
1993年にはファースト・アルバム「A Storm in Heaven」を発表。
シューゲイザーの影響下にあることが感じられる浮遊感のあるサウンドでしたが、
リチャード・アシュクロフトのヴォーカルはしっかり主張を持って聴こえてくる。
「Butterfly」のようにホーンセクションを使った混沌とした曲もあり、これはこれで私は好きでした。
しかし、セールス的には成功とは言えない売り上げに終わりました。
1995年にセカンド・アルバム「A Northern Soul」を発表。
ファーストよりもギター・ロック的でグルーヴィーなサウンドで、これも内容的には傑作。
しかし、アルバム制作中にメンバー間の確執が起こり、最初の解散をすることになりました。
その後、リチャードは再結成を目指しメンバーを集めるも、ニックは参加せず。
代わりにサイモン・トングがギターを担当し、サード・アルバムをレコーディング。
制作を進めるなかでニックが必要と感じたリチャードはニックと和解し、
制作後半からニックが参加しアルバムは完成。
1997年、サード・アルバム「Urban Hymns」が発表されます。
リチャードが主導権を握って制作されたこのアルバムは最もポップな音楽性となり、
12週間連続全英チャート1位を記録する代表作となります。
1曲1曲のパワーが上がった感じがしました。
しかし、1998年にニックが脱退してしまい、バンドは絶頂期の1999年に2度目の解散。
2007年に再結成しアルバム「Forth」を発表するも、2009年には活動を終了。
以降、再結成されることはなく現在まできています。
ザ・ヴァーヴで一番好きな曲
ザ・ヴァーヴで一番好きな曲は1997年「Urban Hymns」収録の「Bitter Sweet Symphony」になりますね。
リチャードのヴォーカルが素晴らしい。ミュージック・ビデオもかっこいいです。
代表曲ですが、やっぱりこのイントロのサンプリングは耳に残りますね。
この部分、ストーンズの「The Last Time」をアンドリュー・オールダムがオーケストレーションでカバーしたバージョンのサンプリングなのですが、
これが元でストーンズのレコード会社と訴訟問題にもなって、
長らく権利はミック、キースにあり、作曲者としても二人をクレジットしていましたが、
最近権利がリチャード側に移ったようですね。よかったよかった。
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