キング・オブ・スライド・ギター
そのミュージシャンのおすすめの曲を1曲だけ選んで紹介していく「この1曲」。
今日はブルース特集5日目。エルモア・ジェームスです。
エルモア・ジェームスは1918年アメリカ・ミシシッピ州・リッチランド生まれのブルース・シンガー、ギタリスト。
ジェームスはロバート・ジョンソンや、ココモ・アーノルド、タンパ・レッドなどに影響を受け、
タンパ・レッドの曲を数曲レコーディングしています。
また、彼はタンパ・レッドのバンドから、”リトル “ジョニー・ジョーンズ(ピアノ)とオーディ・ペイン(ドラムス)の2人のミュージシャンを受け継ぎました。
第二次世界大戦中、ジェームズはアメリカ海軍に入隊し、グアム侵攻に参加しました。
除隊後、ミシシッピ州に戻り、養子のロバート・ホルストンとともにカントンの町に定住しました。
この頃、ジェームスは深刻な心臓病を患っていることを知りました。
1951年にトランペット・レコードで最初はサニー・ボーイ・ウィリアムソン2世などのサイドメンとしてレコーディングを始め、
1952年に「Dust My Broom」でセッション・リーダーとしてデビューしました。
その後はトランペット・レコードを離れ、ビハリ兄弟が運営するレコード会社や、
チェス・レコード、ロンドンのチーフ・レコードでレコーディングし、
1954年にはビッグ・ジョー・ターナーのヒット曲「TV Mama」でリード・ギターを担当しました。
1959年にはボビー・ロビンソンのファイアー・レコードでレコーディングを開始し、「The Sky Is Crying」、「My Bleeding Heart」、「Stranger Blues」、「Look on Yonder Wall」、「Done Somebody Wrong」、「Shake Your Moneymaker」などをリリースしました。
1963年にシカゴで心臓発作のため死去。彼の墓石にはギターを弾いているジェームスのレリーフとともに「King of the Slide Guitar」と刻まれています。
エルモア・ジェームスで一番好きな曲
私がエルモア・ジェームスを知ったきっかけはブラック・クロウズのファースト・アルバム「Shake Your Money Maker」でした。
このアルバム・タイトルがエルモア・ジェームスの曲名から来ていることを知り、
また、スライドの名手ということも知って、聴いてみたのが最初です。
そしてエルモア・ジェームスで一番好きな曲も「Shake Your Money Maker」を選曲します。
もうこれはロックンロールと言っても差し支えないハイスピード・ブルース。
スライドギターも最高ですし、ライブでは30分以上にわたって演奏し続けるようなこともあった踊れる曲です。
コメント