シャウトが特徴のソウルシンガー
おすすめのミュージシャンの楽曲で一番好きな曲を選曲、紹介していく「この1曲」。
今日はウィルソン・ピケットを取り上げます。
ウィルソン・ピケットは1941年アラバマ州プラットヴィル生まれのソウルシンガー。
幼い頃からゴスペルを歌っていたピケットは、1955年ゴスペルグループのヴァイオリネアーズに参加しました。
ヴァイオリネアーズで4年間歌った後、1959年にファルコンズに参加。
ファルコンズは、ゴスペルからソウルミュージックへの道を開いたヴォーカルグループのパイオニアでした。
ピケットはファルコンズで活動しながらソロ歌手を目指しデモテープを制作。
「If You Need Me」のデモをアトランティック・レコードに送りました。
これがきっかけで、当時アトランティックで最大のスターであったソロモン・バークがこの曲をレコーディング。
「If You Need Me」はバークにとって最大のヒット曲となり、ソウルのスタンダードナンバーとなりました。
ピケットは「If You Need Me」を他人が録音しヒットさせたことに打ちのめされましたが、
これによってアトランティックと契約することになりました。
アトランティックからの3枚目のシングル「In the Midnight Hour」(1965年)がR&Bチャートで1位、ホット100で21位、およびイギリスで12位と大ヒット。
100万枚以上売りあげ、ゴールドディスクに認定を受け、グラミー賞にもノミネートされました。
その後も「Land of 1,000 Dances(邦題:ダンス天国)」、「Mustang Sally」、「Funky Broadway」、「Don’t Let the Green Grass Fool You」など、ヒット曲を連発。
70年代に入り、アトランティックを離れてからもペースを落とすことなくレコーディングを続けました。
自身のアルコールやドラッグの問題もあり、80年代に入ってからはリリースのペースも落ちますが、
1999年に「It’s Harder Now」でカムバック。グラミー賞にもノミネートされ、最後の一花を咲かせました。
ウィルソン・ピケットで一番好きな曲
ウィルソン・ピケットで一番好きな曲は「In the Midnight Hour」と迷った挙句、
「Land of 1,000 Dances(邦題:ダンス天国)」を選曲します。
ウィルソン・ピケットの独特なシャウトは最高にカッコいいですが、
このシャウトや歌唱法は先日亡くなったリトル・リチャードを参考に生み出したもの。
もうこの曲は出だしの「ワン・ツー・スリー」のシャウトでノックアウトですね。
「ナーナナナナー」も誰でも知っているフレーズですし、みんなで歌いながら踊れる曲。
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