ソウルの女王
ミュージシャンごとの一番好きな曲を選曲して紹介していく「この1曲」。
今日は“クイーン・オブ・ソウル”アレサ・フランクリンです。
アレサ・フランクリンは1942年アメリカ・メンフィス生まれのソウル・シンガー。
父親が牧師、母親がゴスペル・シンガーということで、幼い頃から教会でゴスペルを歌っていたそうです。
聖歌隊での歌唱を経て12歳でソロ歌手に。19歳の1961年にコロムビア・レコードからデビュー。
ただ、この時はポピュラー歌手としてのデビューで、ゴスペルの歌い方は生かされず、ヒット曲には恵まれませんでした。
彼女が脚光を浴びるきっかけになったのが、1966年のアトランティック・レコードへの移籍。
アレサはゴスペル歌唱を生かしたソウル路線に変更し、
1967年にはオーティス・レディングの「Respect」をカバーして、全米1位を獲得するなど、
ヒットを連発。名実ともに誰もが認める「ソウルの女王」の評価を得ます。
アレサ・フランクリンで一番好きな曲
そんなアレサ・フランクリンで一番好きな曲ですが、昨日のキャロル・キングの曲と同様、
「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」を選曲します。
アレサのバージョンは圧倒的な歌唱力を生かしながら、ストリングス、ホーンセクション、コーラスなど、
ソウル色の強いアレンジで、本当に歌がうまいと感じさせてくれる曲。
キャロル・キングとアレサ・フランクリンは同じ1942年生まれの同い年。
この曲はそれぞれの良さを見事に発揮していますね。
2015年にキャロル・キングが長年の功績を評価されて、ケネディ・センター名誉賞を受賞したのですが、
授賞式のコンサートにアレサが登場し、キャロルを祝福し、
「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」を歌いました。
その時のキャロルの感激ぶり、そしてアレサの変わらぬ圧倒的な歌唱。
二人はお互いをリスペクトし続けていたことがよくわかります。
飛行機恐怖症でついに来日公演が実現しなかったアレサ・フランクリン。
日本での知名度や評価も本国アメリカに比べると低いと言わざるを得ませんが、
今年、2020年10月には、ジェニファー・ハドソン主演で、アレサの伝記映画「リスペクト」が公開を控えています。
これがアレサが日本で本来の評価を受けるきっかけになるといいなと思います。
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