ブリティッシュ・インベイジョンの一角
ミュージシャンやバンドの楽曲で、もっとも好きなもの1曲だけを選んで紹介していく「この1曲」。
今日はアニマルズを取り上げます。
アニマルズは1963年イギリス・ニューカッスルで結成されたロック・バンド。
1960年代半ば、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクスなどと共に、
イギリス出身のバンドがアメリカを席巻した、いわゆるブリティッシュ・インベイジョンの一角として有名。
結成当時のオリジナルメンバーと担当楽器は以下の通り。
- エリック・バードン(ヴォーカル)
- アラン・プライス(オルガン、ピアノ)
- ヒルトン・ヴァレンタイン(ギター)
- チャス・チャンドラー(ベース)
- ジョン・スティール(ドラムス)
1964年にシングル「Baby Let Me Take You Home」をリリースしデビュー。
2枚目のシングル「House of the Rising Sun(邦題:朝日のあたる家)」がアメリカ、イギリスで1位を獲得する大ヒットとなり、全世界に名前を知られるバンドとなります。
同年、ファースト・アルバム「The Animals」もリリース。
ブルース色の強い曲を多く収録し、イギリス、アメリカでトップ10に入るヒットとなりました。
アニマルズのヒット曲の多くはプロデューサーのミッキー・モストに雇われたソングライターたちから生まれたものでしたが、
バンドと特にバードンは創造性の制限を感じ、1965年が終わるとモストとの関係を解消。
新たな契約を結び、バンドはより制作上の自由を手に入れますが、1966年にバンドは解散。
原因はビジネスの問題だったらしく、アニマルズはほとんど稼げず、マネジャーに搾取されていました。
アニマルズとしての最後のレコーディングは1966年11月にアルバム「Animalism」としてリリースされました。
翌1967年には「Eric Is Here」をエリック・バードン&ジ・アニマルズ名義でリリース。
その後は、サイケデリック路線のアルバムを制作したり、「When I Was Young」、「San Franciscan Nights」、「Monterey」などシングルのヒット曲を生みますが、
1968年に再び解散します。
アニマルズで一番好きな曲
私がアニマルズに出会ったのは幼少期で、ものごころがつく頃には家で流れていました。
アニマルズのことを気に留めることなく成長しましたが、高校時代に確かNHKでやっていたエド・サリヴァン・ショーを観ていて、
改めてエリック・バードンの凄みを感じ、アルバムを聴き直しました。
私が一番好きな曲ですが、候補は数曲挙がるものの、やはり「House of the Rising Sun(邦題:朝日のあたる家)」を外すわけにはいかないと思いました。
エリック・バードンのブルースマンのハウリングを思わせる強烈なヴォーカルや、
それに負けないアラン・プライスのオルガンのリフは文句なしにカッコいいです。
表現力は本当に素晴らしいですが、バンドの中に優秀なソングライターがいなかったことが、残念でしたね。
そこがビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクスとの違いだったんだと思います。
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