「つづれおり」はマストアイテム
ミュージシャンごとに1番好きな曲を選んで紹介していく「この1曲」。
今日はキャロル・キングです。
キャロル・キングは1942年アメリカ・ニューヨーク出身のシンガー・ソングライターです。
1958年に15歳で歌手としてデビューしましたが、
失敗が続き、初期の歌手としてのキャリアは不遇なものでした。
60年代はソングライターとして評価を得て、名曲を量産。
「Will You Love Me Tomorrow」や「The Loco-Motion」など、
今となってはスタンダードともいえる名曲はキャロル・キングの手によるもの。
これらの活躍によって、歌手キャロル・キングの道も開けてきて、
1971年名盤「Tapestry(つづれおり)」をリリース。
このアルバムはマストだと思います。私も浪人〜大学時代によく聴いてました。
たいてい昼まで寝てて、大学にも行かない日、
一人暮らしのアパートの遮光カーテンを開いて光を浴びると聴きたくなる。
空っぽの胃袋にウーロン茶を流し込みながらステレオのプレイボタンを押す。
そんなアルバムでした。
随分聴いてなくて、久しぶりに棚から引っ張り出してきましたが、大学の時のことを思い出しちゃいました。
気づいたのは、こんなにヴォーカル近くで歌ってたっけ?ということ。
ヴォーカルが強くて、楽器が抑えめ。
多分シンガーのキャロル・キングとしては勝負のアルバムだっただろうし、
「私、こんなに歌えるんです!」って言いたかったのかもしれませんね。
キャロル・キングで一番好きな曲
そんなキャロル・キングの中で一番好きな曲は「つづれおり」にも収録されている、
「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」を選曲します。
「つづれおり」のラストを飾る名曲です。
もともとアレサ・フランクリンのために書かれた曲をセルフ・カバーしたもので、
ゴスペル/ソウル色の強いアレサ版に比べると、ピアノの弾き語りでシンプルな印象。
曲調もスローで伸びやかなヴォーカルが気持ちいい。
元夫のジェリー・ゴフィンとのコンビで多くの名曲を制作してきたキャロル・キングですが、
アレサへの曲の提供は思い入れもすごかったと予想できますし、
この曲はブラック・ミュージックのど真ん中ですよね。
白人の彼女が作曲したことにリスペクトを感じざるを得ません。
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